2019年9月24日表参道にて、株式会社ブリヂストンとブリヂストンサイクル株式会社が東京2020オリンピックトラック競技日本代表への機材提供を行う事を正式発表。東京オリンピック出場を目指すTEAM BRIDGESTONE Cyclingの窪木一茂選手、橋本英也選手も登壇。新バイクは先日の日本記録更新にも貢献したと語り「最高の武器」と評した。
日本企業が日本代表へ機材提供を
東京にグローバル本社を置く、オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーのブリヂストングループ。『CHASE YOUR DREAM』をグループのテーマとしている。
オリンピック事業活動だけでなく、オフィシャルサプライヤーとして、2017年10月10日から公益財団法人日本自転車競技連盟(JCF)と合同で、日本代表選手への機材供給に向けての開発を行っている。この度トラック競技用バイクの正式採用が決定し、発表会が行われた。
日本で開催されるオリンピックで、日本選手が日本製品を使用してメダルを獲得する姿へ期待がかかる。
中野浩一氏や橋本選手、窪木選手が登壇
発表会ではゲストとして日本自転車競技連盟 トラック委員会委員長 中野浩一氏、橋本英也選手、窪木一茂選手が登壇。オリンピックへ向けた意気込みや使用機材について語った。
「日本の選手が日本の機材で、世界で活躍することに大いに価値がある」と語る中野氏は「これからますます開発に磨きがかかり、完成品もこれから生まれるだろう。一番大切な選手のやる気を、引き出すような機材を提供していただけるのは、喜ばしいこと。昨年より良い結果を。」と機材にも選手にも期待を込める。
橋本選手・窪木選手は、使用バイクについてや、東京オリンピックへの意気込みを語った。
窪木「一番は推進力、重量の違いが感じられました。新しいトラックバイクにしっかり乗り始めたのは8月でしたが、日本新記録を樹立したりと結果には大満足です。東京2020まで300日を切りました。ワールドカップや世界選手権もあり、より自転車へ集中し、1分1秒を無駄にせず過ごせたらと思います。」
橋本「バイクが前作よりかなり軽量化されており、練習時は自分の調子を上げてくれ、実戦でも他の選手が遅く感じられるほどです。ジオメトリ(フレーム寸法)に関しても多少、中距離用に修正されており、ポジションの自由度が上がりました。また、全日本選手権でTEAM BRIDGESTONE Cyclingが日本記録を2つ更新(個人パシュート・チームパシュート)しました。タイムという一番わかりやすい指標で、機材の進化を感じます。」
多くの感動を子供達へ
橋本「2017年はワールドカップのオムニアムで銀メダル獲得しましたが、2018年は5位に終わって悔しかった。今年は新バイクという最高の武器で戦いたい。また、東京オリンピックに向けては、モチベーション維持して楽しみながら頑張りたいです。」
窪木「新しいバイクもあり、自分の体の成長も感じ、どのくらい勝負できるかが楽しみです。一生に一度の東京オリンピック、子供達に感動を与えられるよう頑張りたいです。」
新しいコーチについて
先日の2019全日本オムニアムの会場にて、中長距離の新しいコーチ クレイグ・グリフィン(Craig GRIFFIN)氏がメディア陣に紹介された。新しいコーチについての印象を聞くと、両選手は以下のように語った。
窪木「コミュニケーションをすごく大事にする方だと思いました。すごく穏やかに話してくれて、安心感のあるお父さんみたいな感じでした。当面の方針について、チームパシュート、マディソン、オムニアムで東京オリンピックを目指すことについては変わりないです。その次の2024年に向けてのことも考慮してくださっているので、僕たちにとって、日本にとってありがたいことだと思ってます。」
橋本「まず選手たちの意見を聞いてから、自分の意見を言うタイプの方です。すごくコミュニケーションを大事にする方だなと思いました。オリンピックまで時間も限られていて、できることは少ないです。優先度としてはオムニアム、マディソン、チームパシュートの順になると思います。それを中心に強化していくという方針でした。」