後手に回らぬレースをし川崎三織が6位/2019 アジア選手権 ジュニア男子ロードレース

アジアロード選手権ジュニア

4月23日からウズベキスタンで開催されている2019ロードアジア選手権大会。ジュニア男子ロードレースは川崎三織が6位で終了した。

別府史之、窪木一茂、梶原悠未ら20名がアジア頂点を目指す/2019ロードアジア選手権大会派遣選手団

アジア選手権 ジュニア男子ロード

競技結果

1 SOSALAM Tullatorn(タイ) 2時間31分6秒
2 RAKHIMBAEV Behzodbek(ウズベキスタン) 33秒差
3 SLAMZHANOV Orken(カザフスタン) 1分7秒差
6 川崎三織(日本) 同タイム
9 寺田吉騎(日本) 2分21秒差
10山田拓海(日本) 同タイム
13津田悠義5分17秒差

選手間での意思疎通が要

ジュニア男子のロードレースは女子と同じく1周21.4kmの周回を約5周する105.6kmで争われた。日本チームは津田悠義、山田拓海、寺田吉騎、川崎三織の4名で臨んだ。

例年カザフスタンが複数名で攻撃をしかけてくるため日本もチームでまとまって戦うことが求められる。選手間での意思疎通をレース中にしっかりとることを確認してスタートした。

有利な状況を作り続ける日本チーム

スタートと同時にアタック合戦となり、地元ウズベキスタンの2名が逃げる。カザフスタンがそれに反応し、日本も4名全員が集団前方でまとまり対応していく。

ウズベキスタンの2名の逃げが捕まった後にウズベキスタン、UAE、フィリピンの逃げが決まり最大1分差となる。このあたりから大粒の雨が降り始め、風も強く吹きそうな気配で集団は落ち着かない状況となるが、カザフスタンが横風の区間でまとまり集団をコントロールする。日本チームも4人でまとまりカザフスタンのすぐ後ろにつける。

45km地点で落車が起こるが日本選手は巻き込まれず、先頭3名との差を広げ過ぎないよう、今度は日本チームがコントロールする。逃げていた3名を吸収した後に日本チームで攻撃をかけ続け、カザフスタンが後手を踏む展開となる。アタック合戦の中でタイ、寺田、ウズベキスタン2名の4名の逃げが決まる。

集団はカザフスタンの追走を期待して動きが止まり、一気にタイム差が広がる。焦ったカザフスタンはアタックで前を追いかける動きをするが、日本も常に複数名入れて数的有利な状況を作り続ける。

先頭集団で人数を増やすため、日本チームは第2集団を抑えず攻撃的な走りをして集団がばらばらとなっていく中、日本の3名は10名ほどに減った第2集団に残る。

ラスト1周で良い展開に持ち込むも、最終局面でより良い判断が出来ず

第2集団はカザフスタンが2名となり、先頭の4名を追いかけるのに大きな仕事をしなければならず、日本チームはラスト1周で非常に良い展開に持ち込む。

体調不良で個人TTの出走をキャンセルした津田は献身的な走りを見せていたが、ここで遅れる。第2集団もアタックがかかり続け分裂と合体を繰り返しながら最終的には6名となり、そこには山田と川崎が残る。

カザフスタンの2名が先頭4名を追い続け、タイム差が30秒となったラスト10kmで先頭集団でもアタックがかかりタイとウズベキスタンの2名が先行する。先頭では寺田が遅れたため、日本チームがカザフスタンとともに追走しないといけない展開となる。

ラスト5kmで20秒差の中、緩い登り坂で川崎がアタックしカザフスタンやタイの選手を連れて追走をかける。しかしペースが上がらずそのまま先頭2名は逃げ切り、最後は1人で抜けだしたタイのSOSALAM Tullatornが優勝した。川崎は3位争いのスプリントで6位となった。

アジア選手権ロードジュニア

日本チームはこの日は終盤まで非常に良くまとまり、全く後手を踏むことなく攻撃的な走りを見せたが、最終局面でより良い判断が出来ずに結果を得られなかった。

先頭の4名に入った寺田は体力的にきつい状況ながら一番積極的にローテーションを回し続けてしまい、他の逃げ選手の脚を温存させてしまった。

寺田が遅れた後、カザフスタンのみが牽く第2集団では日本チームも牽かないといけない中でその判断が出来なかった。

寺田も遅れた後にすぐに集団を待たずに粘りつづけさらに消耗した。

日本とカザフスタンでまとまって追わないといけない中で、さらに川崎がアタックをして日本の2選手が遅れてしまい追走もならなくなってしまった。

戦う意思を強く持ちチームでまとまった

アジア選手権ロードジュニア

勝つために考えなければならない点は多くあったが、ただ戦う意思を強く持ちチームでまとまり非常に攻撃的にレースを作ったのは評価できる。良かった点、改善すべき点をしっかり認識してジュニアのうちに多くの失敗も経験しながら、勝つために必要な戦い方を身につけてもらいたい。

文:JCF強化コーチ 柿木 孝之

(TEXT:JCF

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