アワーレコードとは?

アワーレコード

photo UCI Track Cycling twitter

アワーレコードとは、単独で1時間の間にどれだけバンクを周回出来たのかを競う種目である。

UCIポイントとは関係ないが、過去にロードレース界の名選手が挑戦している。世界記録を樹立すれば自転車競技界の歴史に名を刻む事となり、特にタイムトライアル系の脚質の選手であれば是が非でも得たい「最速の証」だ。

1972年エディ・メルクス(ベルギー)が49.431kmを記録。以降何人もの挑戦者が現れ、1980〜90年代にかけて記録更新ラッシュとなったものの、2000年のUCIルール改正により極限まで空気抵抗を減らした形状の自転車やポジションでの記録を正式記録と認めなかったため、メルクスの記録が正式記録となった。

その後、クリス・ボードマン(イギリス)がルール改正後の挑戦し49.441kmで世界記録更新。以降ボードマンの記録が世界記録となる。

破られなかった記録

しかし、現代の自転車の技術進化から最新の機材が使えるようになり、2014年に再びUCIルールが改正。

イェンス・フォイクト(ドイツ)を皮切りにローハン・デニス(オーストラリア)などの名選手がアワーレコード参加を表明。

2015年にブラッドリー・ウィギンス(イギリス)が54.526kmという驚異的な記録をマークして以来、挑戦者は現われるもその記録が破られる事はなかった。

そして昨年10月にカンペナールツがアワーレコード挑戦を宣言。ナミビアにて高地トレーニングを積み、見事初めての挑戦で記録を塗り替えた。

カンペナールツはベルギー出身の27歳。タイムトライアル国内選手権優勝や、2017年からヨーロッパ選手権で2連覇などその実力はお墨付き。昨年のタイムトライアル世界選手権では銅メダルも獲得。まさに絶好調のベルギーを代表するタイムトライアルスペシャリストだ。

世界記録更新後のインタビューで「この結果にとても満足している。これでも僕も偉大なサイクリストとして歴史に名を残せたよ。とても長い間集中してトレーニングしてきたから、世界記録を破った事と、夢の55kmの壁を破れて本当に嬉しいよ」と答えている。

機材やトレーニングも進化していく自転車競技。プロロードレース界でも挑戦者は増え続けており、今後の挑戦者にも注目である。