ウィルトvsケニー 女王同士の対決 女子オムニアム
圧倒的な実力と経験を持つキルステン・ウィルトに成長中の若手選手達が挑む形となる女子オムニアム。
男子同様、普段はロード選手として女子ワールドツアーなどを転戦している選手が多く、女王ウィルトを警戒した激しいレースが予想できる。
敵無しのキルステン・ウィルト(オランダ)
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言わずもがな優勝候補、オムニアム現世界チャンピオンのキルステン・ウィルト。
女子サイクリング界のベテラン。今シーズンワールドカップ成績は3勝0敗、勝率100%。昨年は女子ワールドツアーチーム、Wiggle High 5に所属しロードレースを走っていた。多数のマークを物ともしない力強い走りで、アルカンシェルを守りに来るだろう。
アネット・エドモンソン(オーストラリア)
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カワイイ!ツヨイ!ハヤイ!…の3拍子。
そんな彼女は、ウィルトのチームメイトとしてロードレースも走っていた。エドモンソンは2015年オムニアム世界チャンピオン、ワールドカップ第5戦では優勝している。
日本の梶原悠未とデッドヒートを繰り広げる事もしばしば。ロードレースで培ったそのレース運びの上手さはピカイチだ。
悔し涙はもう流さないと誓った梶原悠未(オムニアム)

ジュニア時代からロード・トラック共に世界の強豪と肩を並べてマルチに戦ってきた梶原悠未。
女子オムニアムにおいては2017年から2019年のアジア選手権にて現在3連覇中。記憶に新しい2018-2019トラックワールドカップ第5戦女子オムニアムで銅メダル獲得。過去にワールドカップでも優勝経験のある梶原、その実力はお墨付きだ。
全日本、アジア選手権、ワールドカップで幾度となく輝き、世界の強豪と競り合ってきた。
昨年の世界選手権では悔し涙を流したが、今年は雪辱を果たすことに期待。
ウィルトの独壇場にはさせない ローラ・ケニー(イギリス)
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Laura Kenny (GBR)
女王ウィルトとそれに立ち向かう若手選手たち・・・その構図に一石を投じる存在が、帰還せし女王ローラ・ケニー(旧姓トロット)だ。
チームパシュートとオムニアムで計4つのオリンピック金メダルを持ち、世界選手権では7つのタイトルホルダーでもある。スプリント界のスーパースターであるジェイソン・ケニーと結婚し2017年より出産のため休養をしていたが、早々に競技の世界へ復帰。今シーズンのトラックワールドカップ第2戦のオムニアムでも早速優勝している。
躍進中の世界女王の前に立ち塞がる、帰還せし黄金の女王。そして王座を狙う若手選手たち。この戦い、どう転ぶのか必見だ。