競輪において、速さのひとつの指標となるのが「バンクレコード」。
各競輪場で史上最も速く走った選手だけが名を残すことができるため、20〜30年にわたって記録が更新されていないバンク(競輪場)もある。

7年ぶりに世界のトップ選手らが競輪を走る2026年、果たしてバンクレコードは新たに更新されるのか。

そもそもバンクレコードって?

バンクレコードとは、各競輪場の「上がりタイム」の最速記録のこと。上がりタイムとは、レース最終周の最後の半周のタイムのことを指す。

競輪のレースでは、先頭誘導員が退避し、最終周回に近づくにつれて選手たちのスピードも加速していく。

終盤まではラインの中で仕掛けるタイミングを狙っていたり、ライバルの様子を窺って牽制し合ったりすることもあるため、多くの選手が全力疾走に近い走りをするのが最後の半周区間というわけだ。

共同通信社杯競輪, 決勝, 福井競輪場

全国に計43場ある競輪場は、1周の長さやカント(傾斜)、風の入り具合などが異なるため、バンクレコードは各競輪場ごとに記録されている。

そのためバンクレコード保持者は、その競輪場でこれまで実施された全レースにおいて、最後の半周を史上最速で走った選手となる。

バンクレコードに名を連ねるのは……

中川誠一郎(熊本/85期)や脇本雄太(福井/94期)、深谷知広(静岡/96期)など、G1レースの優勝歴もあるトップ選手らが名を刻んでいるバンクレコード。しかし記録者一覧の中で特に目立っているのが、外国人選手の存在だ。

フランソワ・ペルビス(フランス)

フランソワ・ペルビス(フランス)

全国に43ある競輪場のうち、「短期登録選手制度」によって招聘された外国人選手がバンクレコードを保持しているのは13場。(2026年5月28日現在)

自転車トラック競技で世界トップの実績を重ねてきた外国人招聘選手は、限られた期間のみ競輪選手としてレースに出場し、数々の競輪場の歴史を塗り替えてきた。

バンクレコードを記録した外国人選手

選手名(国籍) 競輪場 バンクレコード 記録日 競輪場の周長
フランソワ・ペルビス(フランス) 和歌山 10.6秒 2014年5月13日 400m
岸和田 10.3秒 2014年7月23日 400m ※周長別日本記録
松山 10.5秒 2013年5月15日 400m
テオ・ボス(オランダ) 四日市 10.5秒 2019年8月20日 400m
別府 10.5秒 2019年9月19日 400m
シェーン・パーキンス(オーストラリア) 京王閣 10.4秒 2015年8月4日 400m
名古屋 10.4秒 2013年9月8日 400m
マシュー・グレーツァー(オーストラリア) 久留米 10.4秒 2019年5月22日 400m
シュテファン・ボティシャー(ドイツ) 小田原 8.7秒 2014年7月15日 333m ※周長別日本記録
マティエス・ブフリ(オランダ) 大宮 12.8秒 2017年7月19日 500m ※周長別日本記録
ゲリー・ネイワンド(オーストラリア) 大垣 10.5秒 1994年5月8日 400m
ホセアントニオ・エスクレド(スペイン) 小倉 10.5秒 2006年7月6日 400m
ライアン・ベイリー(オーストラリア) 青森 10.5秒 2004年4月18日 400m

参照:競輪資料室(2026年5月28日現在)

『UCI世界選手権トラック』の1kmタイムトライアルで4度優勝したフランソワ・ペルビス(フランス)は、現在も3つの競輪場のバンクレコードを保持。

外国人選手史上最多の競輪レース通算100勝を達成しているシェーン・パーキンス(オーストラリア)や、短距離種目で通算5回も世界チャンピオンに輝いたテオ・ボス(オランダ)も2つの競輪場の記録を塗り替えている。

ワールドエボ 川崎

世界最強&最速の男たちは新たな記録をつくれるのか

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