6月3日に防府で幕をあける『競輪ワールドシリーズ(外国人選手招聘レース)2026』。世界の強豪選手が「競輪」の舞台でどのようなレースを見せてくれるのか。今から期待は高まるばかり。
開幕に向けてMore CADENCEでは、海外から参戦する選手全員のロングインタビューを掲載する。今回は過去2回の競輪参戦経験があり、日本へ再び来ることを心待ちにしていたという「再起をかける勝負師」マチルド・グロ(フランス)の声をお届けする。
マチルド・グロ
| 英語表記 | Mathilde Gros |
| 国籍 | フランス |
| 生年月日 | 1999年4月27日 |
短期登録制度により過去2度、日本の競輪へと参戦している。その経験値と、ペダリング技術に長けた効率の良い走りは今回の来日でも強みになる。日本での経験を楽しそうに語る明るい姿からは想像できない、レース時の獰猛な雰囲気さえ感じさせる集中した姿は要注目。
誰にとっても本当に特別な経験になる
Q:名前と出身地を教えてください。
マチルド・グロです。フランス出身です。
Q:競輪ファンに温かいメッセージをお願いします。
7~8年ぶりに帰ってこられてとても嬉しいです。みなさんの前で全力で走ることを楽しみにしています。
Q:日本の競輪の印象はどうでしょうか。
日本と日本に住む人たちがすごく好きですから、人生の中で最も重要な経験の1つです。
コロナの影響で短期登録制度がストップした時には、すごく悲しくなりました。
再び実施が決まった中で声をかけてもらって「絶対に行く」と答えました。レース自体もすごく楽しみですし、日本の文化を改めて発見すること、そして人々と触れ合うこと、全てを楽しみにしています。こうした経験は、誰にとっても本当に特別なことだと思っています。
Q:あなたの走りの強みはどこになりますか。
先行が好きですね。なので今年のレースも自分の強みは先行だと思います。
Q:今回の来日で何か達成したいことはありますか?
とにかく全力で走って、全てのレースで勝ちにいきます。 ファンのみなさんが求めていることに応える。それが勝つことだと思っています。そして、日本のガールズケイリンの選手たちと楽しみ、関係を構築することも楽しみにしています。
7年ぶりの来日は“指導役”としての一面も
Q:前回日本で競輪をしてから7~8年。 戻ってきて何か昔と違ったことを感じますか?
私が初めて来た時は18歳でした。 2回目に来た時は19歳。すごく若かったんです。
今回こうして戻ってこれましたが、良い記憶が思い出されます。ここに誰がいたのか。何をしていたのか。そうした記憶が蘇ってきますし、以前と同じような感情が沸いてきます。ここで練習やレースをして…なんというか「本当に7年も経ったの?」といった感じですね。

2018年に来日した際のマチルド・グロと太田りゆ
Q: 前回は1番若い立場で、日本での経験も少なかったと思います。一方、今回は日本の競輪を教えるような立場として来ました。もうすでに他の2人にそんな話をしましたか?
(ジョセフ)トゥルーマンと話す時は「もうあの頃から7つ、8つも歳を取っちゃったんだね」と話をしました。
前回、私が日本に来た時にはナターシャ・ハンセン、ロリーヌ・ファンリーセン、ステファニー・モートン、ニッキー・デグレンデルといった先輩方が私を助けてくれました。最初は、私が英語すら喋れない状態だったので、彼女たちが言語の部分でも、競輪のルールを学ぶ上でも助けてくれましたね。
今回、私が誰かを助ける立場になったことで、同じように自分で考えながら行動したいと思っています。時が経って、立場が変わったことはとても素敵だと思いますし、できる限りみんなが私にしてくれたことを、私もしていきたいですね。
Q: ということは、あなたは女子の指導役、姉貴分みたいな感じですね?
ありがとう!指導役と言われると嬉しいですね。
Q:今回はファンデルワウ、アンドルーズ選手が来るわけですが、特にアンドルーズはニュージーランドで一緒にトレーニングもしていた仲だと思います。知っている選手がいることは嬉しいでしょうか?
当時は『パリ2024オリンピック』まで走り抜けた中で、環境を本当に変えたいと思って。今は強化センターから出て、自分でトレーニングを行っています。そうした状況を見ていたアンドルーズが「こっちに来ないか」と誘ってくれて、トレーニングを一緒にしました。
自分自身でトレーニングをしているからこそ、ニュージーランドに行けたんです。2ヶ月間ニュージーランドで過ごした時間は、とても良い体験になりました。こうした背景があるので、今回の来日メンバーの中にアンドルーズがいることはとても嬉しいです。
ファンデルワウ選手はジュニアの頃から一緒に戦っている間柄です。なので、お互いを知っている年数としてはすごく長いと思います。
2人ともとっても強いという事実もあるので、一緒に走れば良いレースができると思いますし、お互いに刺激し合える存在になれるんじゃないかなと思っています。




