もしかしてこれは・・・・?
秋の寒空の下、ふと振り返って気づいてしまった。そこには「RUE LAURENT FIGNON」の文字。
見た瞬間は少し不思議に思った程度だったが、あの“ローラン・フィニョン”とスペルが全く同じと気づく。ローラン・フィニョンは1983〜84年のツール・ド・フランス2連覇を果たしたフランス自転車界のレジェンドだ。
”もしかしてこれは・・・・?”
連盟の広報担当の方に聞いてみたところ、このベロドロームを建てる際に現在のUCIの会長であるDavid Lappartient氏が、故人に名誉を表して道の名前にしたとのこと(ちなみにこのベロドロームは2014年に建設、Lappartient氏は当時フランス自転車連盟の会長だった)。
このベロドロームがフランス自転車連盟の本拠地だからこそ、目の前に皆が憧れた選手の名前が刻まれた道が作られのだ。なんとも粋な計らいを発見してしまった。
そんなことを思っていると、トラック短距離種目では有名なフランス人選手のぺルビスが現れた。ぺルビスもいつかは自分の名前が入った道が作られる、、、、、のは難しいかもしれない。
2020年、東京オリンピックで活躍した日本人選手は間違いなく“レジェンド”となるだろう。もしそうなった場合にはこのような「粋」な計らいがあっても良いのかもしれない。そしてそれが自転車選手の名前にならばこれほど嬉しいことはないだろう。
Text : Mizuki Ida