競輪選手になるための日本唯一の機関、日本競輪選手養成所(JIK)。例年男子70人、女子20人前後の候補生が、約10ヶ月の寮生活を過ごしながら、競輪選手として必要な知識や技術を学んでいる。

2026年春に入所するのは第131回生(男子)と第132回生(女子)。その入所試験が、2025年10月よりスタートしている。

一般試験(技能試験)

自転車競技経験向けの試験方法で、競技用自転車に乗ってタイムの測定を行う試験が含まれる。

第131回生(男子)試験スケジュール

会場 試験内容
1次試験 10月21日〜25日のうち、指定された1日
(試験前日に前日検査あり)
小倉競輪場 1000mTT
200mFTT
2次試験 12月2日〜3日 日本競輪選手
養成所
身体考査
人物考査

第132回生(女子)試験スケジュール

会場 試験内容
応募期間 6月2日〜8月21日
1次試験 10月8日(試験前日に前日検査あり) 日本競輪選手
養成所
500mTT
200mFTT
2次試験 11月26日 日本競輪選手
養成所
身体考査
人物考査

一般試験(適性試験)

競輪選手として活躍できる身体能力があるかを測定する試験。未経験者や、他競技からの転向者がこの試験方法を選択することが多い。

第131回生(男子)試験スケジュール

会場 試験内容
1次試験 10月10日 首都圏の会場で実施予定 垂直跳び
背筋力測定
長座体前屈
2次試験 12月2日〜3日 日本競輪選手
養成所
固定式自転車による最大パワー、
最大回転数、平均パワーの測定
身体考査
人物考査

第132回生(女子)試験スケジュール

会場 試験内容
1次試験 10月11日 首都圏の会場で実施予定 垂直跳び
背筋力測定
長座体前屈
2次試験 11月26日〜27日 日本競輪選手
養成所
固定式自転車による最大パワー、
最大回転数、平均パワーの測定
身体考査
人物考査

合格発表は年明け1月15日

一般試験の合格発表は技能・適性、男女ともに

1次試験合格発表:11月11日、
最終合格発表:2026年1月15日

となっている。

前年比36人増の応募

なお本年の応募者数は過去5年で最多となっており、男子は募集人数70人程度に対し、17歳から54歳の419人が応募。女子には募集人数20人程度に対し、17歳から51歳の64人が応募している。特に適性試験(自転車競技未経験者を主な対象とする受験方法)への増加傾向が著しく、男子は、前年から約40人増の114人となった。

「選手としての寿命が長い」「スポーツで収入を得ることが他スポーツよりやりやすい」という競輪は、他のスポーツに邁進してきた選手たちの「セカンドキャリア」として注目を集めている。

第131・132回選手候補生応募状況 過去5年で最多の483人が応募

オリンピアンなどが対象「特別選抜試験」

そのほかに、競輪選手養成所には「自転車やその他のスポーツで世界規模の大会に出場した選手」を対象とした「特別選抜試験」という受験方法もある。こちらは男女ともに以下のようなスケジュールで考査が行われる。現在のところ、特別選抜試験を受ける受験者の情報などは発表されていない。

会場 試験内容
応募期間 6月2日〜2026年3月9日
試験 ①10月31日までの応募者は12月2日〜3日
②それ以降に応募した者は
3月中旬から3月下旬のうち指定された1日に実施
日本競輪選手
養成所
身体検査
人物考査
合格発表 ①2026年1月15日
②2026年3月下旬から4月上旬

未経験者からオリンピアンまで・・・日本競輪選手養成所の受験方法とは

いよいよ始まる試験シーズン

夏のインターハイやインカレ、秋の国スポなどが終わり、いよいよ試験シーズンがスタートする。2026年春の入所式にはどのような顔ぶれが揃うのか、楽しみに待ちたい。

高橋奏多、松田祥位ら計12人がゴールデンキャップを獲得!/日本競輪選手養成所 第129・130回生第2回記録会