尾野翔一(福岡・127期)が、2025年9月8日からの函館競輪場(F2・ナイター)開催にて3日間連続1着となり、3場所連続完全優勝を達成。
9月11日付で、A級2班に特別昇班することが決定した。

プロ野球・独立リーグからの転身、ナショナルチームでも活躍

プロ野球・独立リーグでプレーしたのち、日本競輪選手養成所に127回生として入所。
ゴールデンキャップを2度獲得、在所成績1位で卒業すると完全優勝デビューを飾ったほか、ナショナルチームにも加入。先日の『全日本選手権トラック』ケイリンでは、太田海也・中野慎詞に続く銅メダルを獲得するなど、人生を変えるサクセスストーリーを突き進んでいる。

苦しい展開をものともしない脚力で特昇決定

ルーキーシリーズへの出場を終えると、7月からスタートした先輩たちのとのレースでもその力を発揮し、2開催連続で完全優勝。特別昇班には影響しない「ルーキーシリーズプラス」では4着・2着・2着という結果となったものの、“特昇リーチ”の状態で9月8日からスタートした函館競輪に出場。

連勝で迎えた決勝は、道中は前で進めた後に一旦後方まで下げる形となり、最終周2コーナーから仕掛けを開始。
大外を回るやや苦しい展開にも見えたが、それをものともせず最後の直線半ばでは先頭に立ち完全優勝を達成。A級2班への特別昇班を手にした。

自身のSNSでは、喜びの声と共に「課題ありのレースでしたが、修正して次のレース頑張ります」とポスト。
すぐに“次”を見据えているようだ。

ナショナルチームで活動をともにする太田海也も「ポテンシャルはトップオブザトップの域にいる」と評価する逸材。どこまで連勝を伸ばしていくのか、今後に注目したい。

「全日本選手権で下剋上」 尾野翔一が見据える野望

「崖っぷち精神」の中石湊、「人生初の対戦」の尾野翔一 経験を積んだ若手メンバーのコメント/JICF International TRACK Cup

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