新たな経験を積む事を優先した

(女子第1回戦の終了後)ここには8位以内に入ることを目標に来て、それは予選の走りで達成されました。

オリンピックに向けての初戦、プレッシャーがあったので、選手たちはメンタル面がかなり疲れていました。今日の朝、選手たちには梶原が予選のチームから抜けることだけ決めて、あとは選手たち自身で走る順番、どこで交代するか等、走り方を決めさせました。そして一緒に挑戦しようと。

選手たち自身が走り方を決めることで自分たちの走りに責任感を更に持ちます。カナダには追い抜かれてしまいましたが、梶原抜きの状況でパニックに陥ることなく、カナダに抜かれている際に先頭交代が出来なかったことなどを考えると、ほぼ予選と同じタイムで走ることができました。これはポジティブな結果と捕らえることができます。

Q:何故指示を与えるのでなく、選手たち自身に走り方を決めさせたのですか?

今回のレースで8位以内が目標だったということは既にお伝えしましたが、周りの予選のタイムを見て、8位以上になるのは難しく、最低限の目標はクリアしていたことから、普段できないことを経験させるチャンスだと思いました。

私が全てに指示を出して少しばかり速いタイムを出すことは出来たと思いますが、結局は同じ順位になるでしょう。選手たちが新たな経験を積むことの方が大事でした。

1000mは全体2位