選手インタビュー
男子:優勝 三神遼矢
Q:3番手の位置からレースを進める形となりました。
内枠だったので前を取りました。他の選手が切りに来なかったので、早めに先行しました。
その後、打鐘前に上がってきた大塚(城)くんを前に出さない対応はできましたが、最終ホーム(残り1周)では杉浦(颯太)くんに出られてしまいました。
Q:杉浦候補生の番手に入ってからは、落ち着いてレースを運んでいるように見えました。
主導権争いでは負けてしまいましたが、切り替えて自分の行けるタイミングで踏もうと考えていました。(外から尾野翔一候補生・椎名俊介候補生がまくってきたが)合わせて捲っていけたので良かったです。直線では、とにかくゴール線まで必死に踏みました。
Q:あらためて、この2日間を振り返ってみての感想は?
2度行われたトーナメント競走では、決勝まで残れたものの表彰台に乗ることができなかったので、今回は絶対に表彰台に乗りたいと考えていました。優勝という形で締めくくることができて嬉しいです。
Q:選手としての強みはどのような部分でしょうか?
ダッシュも持久力も、そこまで自分が強い選手だとは思っていません。ただ、向上心を持って地道に練習を積めるところが武器だと考えています。
Q:今後の目標を教えてください。
ナショナルチームに所属しているので、競技も、競輪もしっかりと両立できればと思います。
世界選手権で優勝、オリンピックでメダル、競輪でグランドスラムというのが大きな目標です。
男子:2着 𠮷岡優太
初手で後方からとなってしまいましたが、前でレースが動いている中、空いた内を突くことができました。
ちょっと詰まりましたが、なんとか2着まで持っていくことができて良かったです。
この日のために調整を続けてきたので、結果が残せたのは良かったですが、第2回トーナメント決勝から連続で2着となったのは悔しいです。
自分にない考えを持った仲間たちと過ごし、いろいろなことを吸収できた10か月でした。デビュー後は先行メインで頑張って、S級でも通用するような脚をしっかりとつけていきたいです。
女子:優勝 岩元杏奈
Q:スタートから前を取りに行く展開となりました。
前受けをして、番手にハマって捲るというレースプランで挑みました。レース前は緊張していて視野が狭くなっているように感じましたが、落ち着いてレースを運べたと思います。
Q:半田水晶候補生、岡田優歩候補生の仕掛けで3番手となった時も、落ち着けていましたか?
2人ともかかりが良く番手に入ることはできませんでしたが、3番手にうまくハマることができたので、焦らずに対応することができました。
そのあとは、前の争いを見極めて、自分のタイミングで動くことができたのでうまくいったと思います。
Q:最後は酒井候補生が外から伸びてきていましたが、勝利の手応えはありましたか?
「差されたかな」と思っていたので、放送で自分が勝っているとわかってビックリしました。
Q:今年で所長を退任する瀧澤正光所長が指導する「T教場」で学んでいたそうですね。
“最後のT教場のメンバー”として、優勝できたらいいなと思っていました。瀧澤所長にいい姿を見せることができて本当に嬉しいです。
Q:選手としての強みはどのような部分でしょうか?
ダッシュ力はないのですが、後半はタレることなく伸びることができると思っています。ガールズケイリンのなかでも身長が低いほうだと思いますが、大きな走りを見せていきたいです。
Q:憧れの選手として、加瀬加奈子選手を挙げられています。
自転車競技を始めた時に、いちばん最初にYouTubeで拝見したのが加瀬選手でした。力強い先行で、風を切って走っている姿がカッコいいです。
Q:今後は、“卒期クイーン”という称号でも注目を浴びることとなります。
卒業記念レースで優勝したということはあまり意識せず、自分らしい走りをすることができたらと思います。
女子:2着 酒井亜樹
自力で捲っていくレースができれば良かったのですが、勝ちにこだわった結果、少し仕掛けを遅らせるという選択をしました。落ち着いて走ることはできましたが、後ろで構えたにもかかわらず結果がついてこなかったというのは情けないなと思います。
第1回トーナメントでも優勝を逃していたので、ここは絶対に獲りたかったのですが……届きませんでした。またしっかりと脚を作り直して、一歩ずつ着実に強くなっていきたいです。ナショナルチームではロサンゼルスオリンピックを目標にしつつ、競輪選手としても活躍できるよう頑張っていきます。
2日後には卒業式。そしてデビューへ
10か月に及ぶ養成所生活における最後の大一番を終えた候補生たち。
2日後の3月7日には、いよいよ卒業式。そしてそこからは、全国各地でそれぞれのデビューの時を迎えることとなる。
期待のルーキーたちに、どんな未来が待っているのか。
注目して待ちたい。