「自転車競技者層の裾野拡大」をテーマに、JKAの補助事業の一環として全国各地の競輪場で毎年複数回実施されている「トラックサイクリングキャンプ」。
2024年9月14日〜15日、松山競輪場で開催された本イベントに編集部が潜入。その模様をレポートしていく。

「お手軽」に参加できるイベント

本イベントの開催は、8月の伊豆に続き今年2回目。
前回に続き12歳から30歳までの女性を対象としたもので、今回も自転車初心者から部活動で自転車競技に励んでいる選手まで、さまざまなバックボーンを持つ参加者たちが集まった。

1泊2日で実施されるイベントではあるが、今回のスケジュールは週末(土日)の2日間。
参加しやすい日程であったことも影響してか、年齢も中学1年生から20代後半の社会人までと、幅広い層が集まっていることも印象的だ。

シューズやヘルメット、ピストバイクの無料貸出も実施。
「お手軽」に参加できるのも、このイベントの魅力のひとつだろう。

バンクの気持ちよさを体感

2日間のプログラムは、ピストバイクに乗ったことがありバンク走行経験もある「経験者グループ」と、初めてピストバイクに乗る/まだ自信のない参加者からなる「初心者グループ」に分かれて実施された。

経験者

 

初心者

ピストバイク初心者の参加者には、通常の自転車とは異なるピストバイクの特徴を踏まえた講習がされたのち、走行練習がスタート。
間隔を空け安全に配慮をしながらも、バンクを走る気持ちよさを早速体感できるトレーニングだ。

1日目の終盤には、ピストバイクを使いこなすための「スラロームトレーニング」を実施。
カーブでは後ろにペダルを踏みスピードを落とす=“バックを踏む”ことを実践する必要があるほか、「ハンドリング」や「重心移動」も重要となるトレーニングだ。

自転車を楽しんでもらえたら成功

初心者のプログラムを担当した野田尚宏氏に話を伺うと、「“自転車を楽しんでもらう”ことが重要で、それが達成できれば成功だと思います。恐怖心がなくなってくれば、乗れば乗るほど上手くなっていくはず。そのうえで、出来なかったことが出来るようになることの楽しさも感じてもらいたい」との言葉が。

まさに“楽しさ”に焦点を置いたプログラムで、1日目のトレーニングは幕を閉じた。

“お楽しみイベント”太田りゆ選手の講演

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