2021年東京オリンピックの男子400m(陸上)に出場したウォルシュ・ジュリアン選手が、7月23日に陸上競技からの引退を発表。そのリリース内にて「今後は競輪選手を目指していく」との旨が発表された。
以下、富士通陸上部のリリースより。
「新たな挑戦となる競輪選手を目指して」
このたび、私は陸上競技からの引退を決意いたしました。これまで応援してくださった皆様、そして富士通在籍中に支えていただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
競技生活を通じて、多くの経験と貴重な学びを得ることができました。特に、チームメイトやコーチ、スタッフの皆様の温かいサポートが私を支え、成長させてくれました。
これからの人生においても、この経験を活かし、新たな挑戦となる競輪選手を目指して邁進していく所存です。これまでのご支援に対する感謝の気持ちを忘れず、次のステージでも精一杯努力してまいります。
最後に、富士通株式会社と陸上競技に関わる全ての方々のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。
富士通陸上競技部「退部選手のお知らせ・コメント」2024年7月23日
さまざまなバックボーンを持つ競輪選手
ウォルシュ・ジュリアン選手は1996年生まれの27歳。新しいスポーツをするには遅めの年齢に思われるが、2024年6月に高松宮記念杯競輪(G1)で優勝した北井佑季は29歳でJリーガーを引退し競輪に転向したなど、「プロ選手のセカンドキャリア」としての前例が多数ある。
他競技のオリンピック選手から競輪選手になった例としては、スピードスケート2002年ソルトレークオリンピックに出場した武田豊樹、モーグル競技で2022年北京オリンピックに出場した原大智などがいる。
また競輪選手養成所には「特別選抜試験」という「国際レベルのスポーツ大会で活躍した経歴を持つ選手」を対象とした試験方式があり、ジュリアン選手はこちらを使って受験することも考えられる。
なお競輪選手養成所は「日本国内在住、満17歳以上」であれば受験可能となっている。