商店街を競輪選手が爆走!『熊本競輪 Re:スタートフェスティバル』レポート

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レジェンドが1回戦敗退!熱戦の模様

スタッフの努力の甲斐もあり、ついに『ストリートKEIRIN in 熊本新市街』がスタート。

初戦から、地元熊本市出身で、ロンドン、リオデジャネイロとオリンピックに2大会出場した中川誠一郎(85期・S級1班)選手が登場し、大きな歓声が上がる。

柵から選手までは、1メートルほどの至近距離。

たまたま通りがかった人も足を止めレースを見ているようで、「脚ふっと!」「はやっ!」といった声が方々から上がっている。
超至近距離でのレース観戦に、否が応でもテンションが上がる。

中川、まさかの初戦敗退

しかし大本命・中川誠一郎選手が初戦で姿を消すという波乱の展開。

レースの合間に行われたトークショーでは、中川選手を破った田中会心(123期・A級2班)が「ついに世代交代です!」と高らかに宣言して笑いを誘った。

プロのトーナメントと並行し、ガールズケイリンの西島叶子・高本美穂選手によるエキシビジョンや、地元アマチュア選手の対決も実施。

アマチュア部門では左迫間昭一(チームGINRIN熊本)選手が優勝した。

商店街での頂上決戦

プロの部の決勝へと勝ち上がったのは、徳永泰粋(123期・A級2班)選手と半田誠(123期・A級2班)選手。

競輪でおなじみのファンファーレが鳴り響くと大きな歓声が上がり、さながら競輪場の雰囲気そのもの。

スタートから飛び出した徳永選手が、この1日通して最速タイムとなる「6秒379」で駆け抜け優勝を勝ち取った。

優勝した徳永選手は「新市街はよく来る場所。こんなイベントは他にないですし、とにかく楽しんで走ろうと。すごく近くで、たくさんの声援をいただけて嬉しかったですね」とコメント。

チャンピオンベストのほか「サンロード新市街商店街 商品券」という超地域密着な賞品が贈られた。

午後には雨も上がる瞬間もあり、「花畑広場」のステージではこの日開催されていた千葉県・松戸競輪場で開催されたサマーナイトフェスティバルのレース生中継や、来場者をステージに招いての『スピード王決定戦』などのイベントも開催。盛況のうちに幕を閉じた。

熊本競輪場の復活を見届けよう

ユニークな催しで注目された本イベントだが、“本番”は7月20〜22日の『熊本競輪再建記念 F1』。

大きな被害を受けた熊本競輪場は、総工費約53億円をかけてリニューアル。
生まれ変わった熊本競輪場に足を運び、ぜひ「Re:スタート」をともに祝っていただきたい。

熊本競輪場にて「くまもと500バンクサヨナライベント」開催/2021年10月17日・23日