自転車トラック競技のナショナルチームメンバーで、現役の競輪選手でもある太田海也と中野慎詞。パリオリンピックの日本代表として選出されたことで、年末に行われる「若手競輪選手No.1を決めるレース」ヤンググランプリへの出場がほぼ確定となった。

ヤンググランプリとは?

毎年年末に行われるKEIRINグランプリシリーズの1日目に行われる単発レースで、その年活躍した若手男子選手9人が出場できるもの。

選考対象となるのはデビュー3年未満の選手のみで、競輪選手として121期生である太田&中野にとって、2024年は「ヤンググランプリ ラストの年」となる。

太田海也, OTA Kaiya, 中野慎詞, NAKANO Shinji, JPN, 2024トラックネーションズカップ アデレード, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Adelaide, Australia

選考期間は1月〜9月!?

ヤンググランプリ2024の選考期間は「2024年1月〜9月」。この期間の成績によってヤンググランプリ出場が決まることになっているが、8月に行われるオリンピックに向けてトレーニングに集中してきたナショナルチームメンバーにとっては「実質1ヶ月しかない」という選考期間。

とてもヤンググランプリに出るのは難しい状況だった。

特別規定で出場が可能に

しかし2024年のヤンググランプリには、オリンピックイヤーならではの特別規定が追加されている。

「パリオリンピック自転車競技トラック種目代表選手(開催時S級在籍)」

つまりオリンピックの代表選手として選出された太田&中野のヤンググランプリ出場がほぼ確定となった、ということだ。

なお細かいことを言えば直前の怪我で出場断念を余儀なくされる、などといったこともありえるため、「確定」と言えるのはオリンピック本番を迎えた日となる。

連覇がかかる太田、ラストチャンスの中野

太田海也, ヤンググランプリ2023, KEIRINグランプリ2023, 立川競輪場

太田は昨年のヤンググランプリ優勝者であり、中野は昨年の優勝を逃し、これがラストチャンス。「連覇」「ラストチャンス」と、どちらにとってもメモリアルなレースとなるだろう。

各選考基準はKEIRIN.jp「Gレース等選考基準一覧表」を参照

オリンピックで金メダルを獲ればグランプリも?!

なおオリンピックでケイリン種目に出る選手には、「一発グランプリ」のチャンスもある。詳しくはこちらの記事にて。

太田海也&中野慎詞 S級1班へ昇班 オリンピックの成績次第で「一発グランプリ」も