2024年3月8日、静岡県にある「日本競輪選手養成所」の卒業式が挙行された。候補生たちは約10ヶ月間に及ぶ訓練を終え、5月からのルーキーシリーズでデビューを飾る予定となっている。
第125回生 自治会長 藤井優希コメント
約10カ月を振り返って、125回生の候補生は負けず嫌いが多く、スイッチが入った時の集中力が高い人が多い印象でした。そのため、トーナメントや記録会などの行事では特に白熱した戦いが繰り広げられていました。また、自主練習や筋力トレーニングに励む候補生も多く、勝利や記録のために切磋琢磨する様子が見られました。
125回生一同、今後の競輪界を担う選手となれるよう精進いたします。
第126回生 自治会長 豊田美香コメント
天候に恵まれない日が多く、行事は雨風が強いことが多くありました。しかし、126回生はそのような悪条件にも打ち勝てる強い精神力と勝負強さがあり、各々が強い意志を持ち、脚力を磨くことが出来る10カ月を過ごしました。養成所での学びを通して、たくさんの方々に支えられていることに気付くことが出来ました。
卒業後も、競輪に関わってくださっている方への感謝の気持ちを忘れず、たくさんの方に愛される選手になれるよう126回生一同精進いたします。
瀧澤正光所長コメント
記録面において、特に第 3 回記録会(に準ずるタイム計測を含む)では男子9名、女子4名のゴールデンキャップ獲得者を輩出し、男女共にハイレベルな両回生でした。競走面においても男女共に先行意欲が旺盛で、デビュー後の活躍を大いに期待できるとても楽しみな両回生ですので、引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします。
第125・126回 候補生表彰
優秀な成績を修めた候補生に対しては、以下の各賞が授与された。
ゴールデンキャップ賞
記録会において、ゴールデンキャップ(帽色「金」)を獲得した者

第2回記録会
岩元叶馬(富山)
中石湊(北海道)
山崎歩夢(福島)
今井希(埼玉)
松本昂大(長崎)
角田光(福島)
森田一郎(埼玉)
西岡利起(奈良)
瀧川幸広(愛知)
髙橋舜(宮城)
中村龍吉(福島)
阿部英斗(福岡)
塩島嵩一朗(神奈川)
髙木萌那(福岡)
大浦彩瑛(神奈川)
仲澤春香(福井)
中島瞳(埼玉)
最優秀学業賞
学業の成績が最も優秀だった者
西岡利起(奈良)
伊澤茉那(千葉)
最優秀技能賞
訓練の成績が最も優秀だった者
栗山和樹(岐阜)
仲澤春香(福井)
功労賞
選手候補生自治会の会長・副会長

片岡美奈
原田峻治(山口)
藤井優希(山口)
豊田美香(徳島)
片岡美奈(栃木)
国際賞
在所中に国際大会で活躍し、選手候補生の模範とするに足ると認めたため

中石湊(北海道)2024アジア選手権 1kmTT銀メダル・チームスプリント金メダル

山崎歩夢(福島)2023アジア選手権(ジュニア)スプリント銅メダル・ケイリン金メダル
祝福の青空
5年ぶりに候補生親族・来賓を招いて挙行された卒業式。都内でも雪が降った3月8日、比較的関東地方に近い伊豆も、朝から空気が冷たく、そしてどんよりした雲が空を覆っていた。
しかし式典が終わって外に出てみると、青空が。
恒例の帽子投げは門出を祝福するような青空のもとで、晴れやかに行われた。