2月11日(日)に『SHIZUOKA KEIRIN BANK FESTA』というイベントが開催されていたのをご存知だろうか。「おいもフェス2024」も同時開催された、日本最大級と言える競輪場活用イベントの模様をお伝えする。
SHIZUOKA KEIRIN BANK FESTA
晴天の中、2月の真冬にも関わらず13℃まで気温が上がった日曜日。世間は3連休の2日目で、天気も相まって絶好のお出かけ日和だ。
まずは『SHIZUOKA KEIRIN BANK FESTA』のチラシをご覧いただこう。
サッカー、バスケットボール、自転車、スラックライン、ボルダリングにダンスといった運動系、レーサーパンダのふわふわ、自衛隊展示、パトカー&白バイ展示。
更にはバンク内で走行体験、競輪模擬レース、バンクウォーク、そして焚火体験に現役競輪選手の遠藤勝弥さんによる「エンカツサウナ」まで実施と、老若男女誰が行っても楽しめるイベントが盛り沢山。お腹を満たす「おいもフェス」も同時開催され、SHIZUOKA KEIRINの底力が分かる内容となっている。
その数、6220人
会場に入ると、そこには人、人、人の塊があった。公式の集計によると、その数は6220人。我々がメインで取材を行う自転車競技、その聖地である伊豆ベロドロームの収容人数はおよそ2000人で、競技だけでは滅多に満員とならない。
さまざまなスポーツとおいもフェス、そして体験型のイベント……その足元にも及ばない悔しさと羨ましさを感じる取材のスタートとなった。
関係者によると、今回はおいもフェスが特に人を呼んでいる感はあるものの、もともと静岡競輪場は人を集めやすい競輪場とのこと。それでも「6000人」はコロナ禍以降としては「大成功」のイベントだという。
中でも目を引いたのは、バンクで行われていた「バンク内自転車体験」。普段は競輪開催の時に”外からしか見ることの出来ない場所での体験”だ。
持ち込み、もしくはレンタルの自転車でバンク走行で楽しむ来場者たちの姿は、「競輪場の社会的な活用」のあり方を体現してくれている。
バンクの内側(平らなところ)ではキッズ用キックバイクの貸し出しも行っていて、バンクを走れない子どもたちも自転車の楽しみを味わえる形になっていた。
走路を歩くことが出来る”バンクウォーク”も開催。たくさんの(バンクを埋め尽くすほど!)参加者が歩いて登ったり、転ばないように少しずつ降りてみたりと、普段競輪が行われる走路を楽しむ姿が見られた。
選手にとっては当たり前の走路だが、一般の方々からすると日常では得られない機会。「こんなに急なの?」「これヤバい!」といった声が数多く聞こえてきた。
その他、模擬レースなど、どういう風に競輪を楽しめば良いのかのレクチャーも。
バンクでの走りが終わると、バンク上最後のイベントとなる「お絵描きタイム」。個性溢れるイラストの数々は写真にてお伝えしたい。
そのほかのユニークな試みのひとつは「焚火ワークショップ」。ファイヤースターターを使って火を起こすことを体験できた。キャンプや天災時にも有効となるワークショップで、楽しさと共に非常時の備えを担う。こちらも大行列だった。
そしてこの記事とは別に掲載させていただく「エンカツサウナ」こと、テントサウナ体験。
どれもこれもが来場者を楽しませる内容で、改めて競輪場の社会活用方法を見出すイベントとなっていた。
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