「サウナがあるから人が幸せなのか、幸せだからサウナを使うのか。私は幸せの因果関係があると思っている」
~遠藤勝弥選手コメントより~
競輪界で一番サウナを愛する男・遠藤勝弥選手(静岡)によるテントサウナ体験会が、2月11日(日)に『SHIZUOKA KEIRIN BANK FESTA』のイベントの一部として実施された。人々を昇天させた催しについてお伝えする。
SHIZUOKA KEIRIN BANK FESTA
晴天の中、2月の真冬にも関わらず13℃まで気温が上がった日曜日。世間は3連休の2日目で、絶好のお出かけ日和だ。
バンク内に行くと、秘密基地のような建物が4棟立っている……
異様な光景ではあるが、これが「テントサウナ」だ。
2棟はガチコース用、残り2棟は誰でも気軽に入ってテントサウナを体験できる自由コース仕様。
ガチ過ぎる設備に圧倒されるが、人々を整わせるために、今回競輪サウナ部の部長・遠藤勝弥選手が主導したガチイベント……そう思うと妙に納得感がある。
遠藤選手のサウナは、競輪界で「エンカツサウナ」として有名になりつつあるもの。「競輪サウナ部」のロゴ入りウェアで開催に入る選手も少なくない。
今回は4棟のテントサウナを用意。1棟は遠藤選手の持ち込み、1棟は山本勝利選手(東京)の持ち込み、そして残りの2棟は外部委託先にお願いして用意してもらったそうだ。
山本選手も大のサウナ好きで、今回は遠藤選手のアシスト役としてお手伝いにきていた。
「人はサウナに入れば平等なんです」
今回は1枠90分で6人、それを2回繰り返す、最大12人までおもてなしできるイベントとなった。テントのサイズの問題、さらに競輪選手によるエグゼクティブサービスを受けてもらうには、少数精鋭とならざるを得ない。予約はもれなく埋まってしまった。
準備も完了し、真昼13時にスタートしたテントサウナ体験。まずは裸でのオリエンテーションから始まる。
「人はサウナに入れば平等なんです」
遠藤選手の言葉に納得する人々が、平等でホットな空間へと誘われていく。遠藤選手の管理するA棟は100°くらい、そして山本選手が管理するB棟は120°超えのハード設定となっていた。
サウナの中は蒸気の影響で写真を撮ることが難しい。楽しそうな会話だけが外に漏れ聞こえる。10分弱で1セッション目を終了し、出てくるお客さんと選手たち。
1セッション、2セッションと続けていくと、どんどんとテンションが上がっていく選手とお客さんたち。真冬とは思えない光景が目の前に広がっていく。
寒暖差による肉体の覚醒、そして音や匂いによるリラックス、目を開けるとムキムキな競輪選手。
テントサウナに更なるスパイスを重ねているのが「エンカツサウナ」と言える。もはや独特な唯一のコンテンツと言っても過言ではない。
90分のうちに計4セットを繰り返した人々は全員が無事に”整う”ことができた。