オールスター競輪は8月13日から
平塚でナイター開催されるG1レース『オールスター競輪』は8月13日〜18日の開催。ファン投票で上位に選ばれた選手を中心としたレースで、ナショナルチーム所属選手も例年多数出場している。
しかしオリンピック(最終日:8月11日)直後の開催、前検日を踏まえると中0日、加えて時差もある。出場可能なのかどうかは現状未知数だ。
なお東京2020オリンピックの際も、オリンピック(8月2日〜8日)の直後にオールスター競輪(8月10日〜15日)が開催された。この時は脇本雄太・新田祐大がオリンピック翌日にいわき平に移動し、中0日で会場入りしている。
オリンピックからいわきへはしご!?脇本・新田・小林も出場「オールスター競輪(G1)」前検写真・放送予定/2021年8月10日〜 いわき平競輪場
パリから平塚、RTA(リアルタイムアタック)
もしかしたらオリンピック出場選手のために、前検日ではなく初日入りにするなど、特別な対応があるのかもしれない。
しかし自国開催だった東京オリンピックと異なり、遠くパリからの移動は物理的に間に合うのか。そして参加できたとしても、時差が大変なことになるのでは……
ヤンググランプリの選考は9月まで
と、出られるかどうか怪しいオールスター競輪ではあるが、ナショナルチームメンバーの中野慎詞・太田海也にとっては「オリンピックが8月までなので、ヤンググランプリの選考期間(2024年1月~9月)的にタイト」であることは懸案事項だ。
ヤンググランプリはデビューから3年以内の選手のみが出られるレース。121期の中野・太田にとっては2024年が自身ラストのヤンググランプリとなる。中野は2023年開催で同じナショナルチームの太田が優勝しただけに、そして太田は連覇のチャンスなだけに、出場したい気持ちは強いだろう。
この2人にとって、ヤンググランプリ出場には実質1ヶ月しかチャンスがない。「この期間でいかに競走得点を積み上げるかが大事」となれば、オールスターも逃したくはないはずだ。
半年間メイン収入が絶たれている
また他の選手にとっても「競輪は収入源」。オリンピックの準備のために半年以上メイン収入を絶っている状況のため、できるだけオールスター競輪に参加したい、と思う選手がいてもおかしくない(なまじそれまでの年で稼いでいる分、極端に収入が下がると税金が大変でもある)。
そうでなくてもオールスター競輪は「お客様に選んでいただいて出られるレース」だ。「トラック競技に軸足を置いている中で、それでも競輪選手として選んでくれた」という事実に「気持ちを無碍にはできない、どうにか出たい」と思う選手も多いだろうと予想される。
となると、めちゃめちゃ頑張ってオールスター競輪に滑り込んで、競走得点や賞金を稼ぐ……のかもしれない!?オリンピック後の選手の動きはまだわからないが、オリンピックの行方だけでなく、こういった部分に注目するのもまた楽しいかもしれない。