毎年12月末に実施されている、競輪界最大のレースシリーズ「KEIRINグランプリシリーズ」。開催3日間のうち2日目に実施される「ガールズグランプリ」。その名の通りガールズNo.1を決めるレースだ。
本記事ではグランプリシリーズ2日目の最終レースを彩る「ガールズグランプリ」について、2023年ならではの視点も踏まえつつ、選考方法などについておさらいしていく。
一層性のガールズケイリン その頂点を争う最終決戦
約190人の選手がひしめくガールズケイリンは「L級1班」のみの一層制。各レース開催には平均競走得点や獲得賞金額などの選考条件が設けられているものの、班級による条件は存在しない。ほとんどのレースにおいて、全選手が出場できる可能性を持っているといえる。
「ガールズグランプリ」も例外ではない。年初めには約200人の全ガールズケイリン選手が、その頂点を決める大舞台への出場チャンスを秘めているのだ。
そんな「ガールズグランプリ」の選考方法はどのようなものか。おさらいしていこう。
※2023年11月22日現在(Keirin.jp)
『ガールズグランプリ2023』選考基準
選考期間:2023年1月〜11月(競輪祭女子王座戦最終日)
最低出走回数:40出走(1〜10月までの期間)
選考基準:
(1) G1優勝者
(2) 世界選手権自転車競技大会ケイリン金メダル獲得者
(1月から10月の平均競走得点が上位20位以内の者)
(3) 選考用賞金獲得額上位者
(同額の場合は1月~10月開催までの平均競走得点上位者)
なお、「ガールズグランプリ」の発祥などについては過去の記事で紹介している。併せて一読いただきたい。
「G1レース」が2023年から新設
ガールズケイリンに「G1レース」が導入されたのは2023年から。新設された3つの今年よりG1レースの優勝者は、男子と同じく一足飛びにグランプリへの切符を掴むことができる。
※従来は11月の競輪祭(G1)で実施されるガールズグランプリトライアルレースでの優勝者(2人)以外は選考用賞金ランキング上位者から決定されていた。
ガールズG1レース初代優勝者
G1レース名 | 2023年開催月(開催地) | 2023年優勝者 |
パールカップ | 6月(岸和田) | 児玉碧衣 |
オールガールズクラシック | 10月(松戸) | 佐藤水菜 |
競輪祭女子王座戦 | 11月(岸和田) | 梅川風子 |