あの時の売り上げ、そして今の売り上げ
改めて、2022年に開催された「ALL GIRL’S 10th Anniversary」と2023年初開催の「オールガールズクラシック」の目標額と実際の売り上げを確認してみよう。
ALL GIRL’S 10th Anniversary
目標:10億円
達成額:11億3825万7000円
オールガールズクラシック
目標:25億円
達成額:30億3670万37000円
またオールガールズに比べレース数が少なくなるため単純な比較はできないが、6月に開催された初のガールズG1「パールカップ」の売り上げは13億3830万7300円だった(重勝式含まず)(パールカップ単体としての目標額設定はナシ)。
初の試みであったALL GIRL’S 10th Anniversaryが達成した11億。1年を経て開催されたオールガールズクラシックは、その2倍をゆうに超える売り上げとなった。
この2022年〜2023年の期間、ガールズケイリンは10周年リブランディングとして様々な施策を発表・実施。G1の新設やユニフォーム・ロゴの刷新のほか、それらのPR活動も行ってきた。今回の売り上げにはレースそのものの魅力だけでなく、そういった新たな試み、話題作りも寄与していると考えられる。
今回の「女子だけで30億売れた!」という実績は、選手自身にとっても大きな手応えとなっただろうし、「プロアスリートとしてのガールズケイリン選手」という選択肢をさらに魅力的にするための一助ともなるだろう。
3つ目のG1、競輪祭女子王座戦
次のG1は11月の「競輪祭女子王座戦」。男子と同時開催となるため、パールカップと同様に個別の売り上げ目標が設定されないことも考えられるが、まずはパールカップの売り上げ「13億3830万7300円」を超えることが目標となるだろう。
最初は「3年で終わる、もって5年」と言われたガールズケイリン。10周年の節目を経て、まだまだ進化を続ける。ガールズケイリンの新章は始まったばかりだ。
「『3年で終わる、もって5年』と言われた」小林莉子、石井寛子、佐藤水菜、沖美穂の語るガールズケイリンの10年/ガールズ10周年記念記者会見