「私でもチャンレンジできるかも」

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気になる「受験準備」の方法

Q:日本競輪選手養成所(旧:競輪学校)の受験にはどのような準備をしましたか?

柴田:僕の時代は1日100km、200km乗るのが当たり前。今とは違うトレーニング方法でした。(理論などを取り入れた)今のトレーニング方法を実践していれば、もっと強くなれたと思いますね。戻れるならもう一度やり直したいです(笑)

佐藤:私は自転車未経験者向けの試験である「適性試験」で受験しました。バンクで走ることはおろか、ピストバイクに乗ったこともなかったのですが、仕事場のジムに屋内用のトレーニングバイクがあったんです。仕事終わりに入所試験の基準タイムを目指し、練習をしていました。

トレーニング期間は2、3ヶ月ほど。職場のトレーナーの方にも相談もできたので、恵まれた環境でしたね。

尾崎:私が競輪選手を目指していたのはビーチバレーのシーズン中。スポンサー様とも契約をしていたので、ビーチバレーもしっかりやらないといけませんでした。

ですので午前中は自転車に乗るトレーニング、午後はビーチバレーの練習に専念する生活。ビーチバレーのシーズンが終了してから、私も適性試験を受験しました。

Q:受験前やデビュー当初、練習時に意識していた点は?

尾崎:速度やパワーなど、数値を意識していました。自転車は自分の成長を客観的に見られるのが特徴的。バレーボールではなかなかできなかったことでした。

佐藤:私は長い距離を乗って体力をつけることに注力していました。何かができるようになったり、練習や努力の結果がすぐに現れる競技ではないので、我慢して「長い目でトレーニングを継続すること」を意識していました。

柴田:若い時は、例えば周回練習でもレースを意識して前の人に出来るだけ近づいて追走したり、風向きを意識して空気抵抗を減らせるポジショニングを探ったり、効率の良いペダリングを考えたりしていました。そのおかげで段々と意識せずにそうしたことが実践できるようになりましたね。

他競技からの転向はどう活きる?

トラックサイクリングキャンプ in 平塚競輪 2023

Q:ガールズケイリンの児玉碧衣選手はじめ、他競技出身の競輪選手は多くいます。他競技の経験が活きていると感じることは?

尾崎:自転車に乗るにあたってまず大事なのが「基礎体力」。自転車に乗る技術はありませんでしたが、スポーツをしっかり続けてきて培った基礎体力は武器になっていると思います。

佐藤:私は小中で剣道を、中高でバスケットボールをしていました。高校卒業からは10年ほどブランクがありましたが、たまにスキーをしたりバスケをしたりと運動は続けていて、今でも運動は好き。「小さい頃から運動経験があること」自体が良かったのだと思います。

柴田:僕は小学校の頃にドッジボールを……(笑)。でも本気で、毎日やっていましたよ!中学・高校は陸上競技をやっていて、その経験が基礎体力の構築に繋がったのかなと思います。

でも今日参加してるみなさんは、僕たち3人より早く自転車を始めたことになります。これから自転車を続ければ、僕たちよりも長く乗っていることになりますね。

目標達成のため……

トラックサイクリングキャンプ in 平塚競輪 2023

「腰が全然ブレてない!」「フェンスギリギリじゃん!」と参加者が沸いた、バイク誘導トレーニング実演

Q:モチベーションの保ち方は?

柴田:競輪は1つのレースで上手くいかなくても、数日後にまたレースへの出場機会があり、その繰り返し。なので「負けたとしても次頑張ろう」と、前へ前へ意識を向けるようにしています。

尾崎:私はガールズケイリンコレクションやガールズグランプリで優勝するのが、競輪選手を志した頃からの目標。その目標達成のために師匠に弟子入りさせてもらいました。今でも師匠が自分の時間を割いて一生懸命私のことを見てくれているので、なんとか夢を叶えて師匠に恩返ししたいと思っています。

佐藤:私と尾崎選手は同期なのですが、尾崎選手はビーチバレーの全日本大会で優勝したエリートで、私は社会人をしていたど素人。スタートは雲泥の差がでしたが、「いつか尾崎選手のような選手に勝てるように」と頑張ってきました。

トラックサイクリングキャンプ in 平塚競輪 2023

同期・同県の2人

やはり勝負ごとなので、勝ちに向かうことが1番のモチベーションですね。でもまだ尾崎選手には1度も勝ったことがありません(笑)なのでこれからも頑張ります!

「楽しく自転車に乗ってください!」

参加者からの質問も飛び交い、熱く盛り上がったトークショー。最後に参加者へメッセージを贈った。

柴田:今回のキャンプに参加してくれた方の中には、もしかしたら数年後に競輪選手になっている方もいらっしゃるかもしれません。

2、3年後なら僕もまだ現役でやっていると思うので、「あの時参加してました!」って選手になって声を掛けてくれたら嬉しいです。みなさん待ってます!

トラックサイクリングキャンプ in 平塚競輪 2023

「競輪選手になって平塚バンクで走ることがあれば、喜んで引きますよ!」

佐藤:自転車競技は苦しいことも多いかもしれませんが、苦しいことの先には良いことが待っていると思って、楽しく自転車に乗ってください!

尾崎:競輪選手は夢があって、自分が叶えたい夢が叶えられるとても良い仕事だと思います。どんな夢でも叶えられるよう、しっかり頑張ってください!

トラックサイクリングキャンプ in 平塚競輪 2023

3選手はトークショー・バイク誘導実演後も会場に残り、参加者たちの練習を見守っていた

現役選手の話を聞いて、走りを見て

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