「けして楽な1年ではなかった」
Q:記録更新に関して、率直なお気持ちを聞かせてください。
昨年(2022)のオールスター競輪(G1)で優勝したあたりから「連勝記録、いけるよ」という話が出ていましたので、プレッシャーは多少ありました。でも無事に連勝記録を更新することができたんですが、自分としては「本当にいいのかな」という気持ちも少しありました。
というのも福井記念の準決勝は雨で中止になって、そこも換算されずに連勝記録になっているんですよね。そういった部分に納得できてない点はあるんですが、記録は記録ですので、そこはしっかり誇っていきたいと思います。
オールスターの完全優勝も、この記録に含まれています。5走制になって初の完全優勝ということで、プレッシャーももちろんありました。いろんなものが積み重なってのこの記録だと思います。
Q:少し時間が経ってからの表彰式となりました。
期間が空いてしまったので少し記憶が薄れた部分もありましたが、この場で記録を再確認して、トップ選手の中でも代表格となっていることを実感しました。
Q:特製のトロフィーはいかがですか?
正直に言うと……なんでこの時SSじゃなかったんだろうって(笑)
Q:東京2020オリンピックの後でしたしね。ですが2022年は連勝記録も更新し、2022年末にはグランプリチャンピオンにもなりました。
怪我に苦しんだ時期でもあり、けして楽な1年ではありませんでした。その中で記録を更新できたことは、誇らしいことでもあります。それ以前はオリンピックへの挑戦もあり日本の競輪を走れていませんでしたが、改めて日本の競輪を走りきって、日本の競輪選手として活動し切れた1年だったと思います。
Q:今後の目標は?
先日、新田祐大さんがグランドスラムの表彰式でこちらに来られたと思うんですが……ぜひ僕もそこを目指していきたいと思います。
Q:6月には高松宮記念杯競輪も控えています。意気込みを聞かせてください。
高松宮記念杯も5走制となり、また新たな境地に立たされるかと思います。地元地区として負けられませんし、もちろん僕だけでなく、古性優作くんも気合が入っています。より一層気持ちを入れて走っていきたいと思います。
この後すぐ福井に戻って練習するんですが、調整練習で大阪にも行きたいと思っています。