日本国内に全43場ある競輪場。本記事では2022年度(2022年4月〜2023年3月)の利用者数が高い競輪場を、ランキング形式で紹介していく。
コロナ禍での推移は?
年度 | 総利用者数(年度間) | 総開催日数(年度間) | 年度間利用者数(利用者数トップの競輪場・開催日数) |
2018年度 | 1億185万8278人 | 2255日 | 602万3380人(小倉・131日) |
2019年度 | 1億698万4688人 | 2298日 | 653万7309人(小倉・140日) |
2020年度 | 1億2507万6493人 | 2154日 | 828万4803人(小倉・138日) |
2021年度 | 1億6202万3502人 | 2486日 | 900万7165人(小倉・125日) |
2022年度 | 1億8629万5005人 | 2690日 | 873万4952人(小倉・111日) |
過去5年間を振り返ると、2022年度の入場者数が最も多いことがわかる。
2019年度終盤から競輪開催の中止や入場規制などの制限が設けられたコロナ禍。2020・2021年度では利用者数でも減少が見られた。
しかし規制が緩和されていった2022年度では、過去5年間の利用者数で最高人数を記録。車券の総売上額も1兆円を超え、過去10年間での最高額に達した。
なお本記事で扱うのは「利用者数」であり、来場した人たちに加え、電話投票した人たち、重勝式等を利用した人たちも含まれた数値となている。「入場者数」で過去5年間を振り返った場合は、また違った結果が得られるだろう。その点をご留意いただきたい。
第3位 岸和田競輪場(大阪)
2022年度の利用者数は「578万8927人」。
2022年度には『第73回高松宮記念杯競輪(G1)』の開催地にもなっている。本開催があった2022年6月の利用者数は96万8524人で全国トップ。
最寄駅の「春木駅(南海本線)」からは約500mの立地にあり、アクセスの良さは全国トップクラスで、オリンピック種目でもあるBMXレーシングのコースが隣接する日本唯一の競輪場。『2022ジャパンカップ/JOCジュニアオリンピックカップ BMXレーシング』などの大会も開催されている。
2023年度には6月13日〜18日にかけて『第74回高松宮記念杯競輪(G1)』が開催される。また同日程内(6月13日〜15日)では、史上初のガールズG1レース『パールカップ』も実施される。
2位 別府競輪場(大分)
2022年度の利用者数は「630万102人」。
2022年度には『第7回ウィナーズカップ(G2)』が開催された。本開催があった2023年3月の利用者数は95万6109人で全国4位。
別府競輪場が位置するのは、日本有数の温泉地として知られる「別府温泉」がある地域。別府競輪場の敷地内にも「競輪温泉」という施設がある。
本場開催の日はもちろん、場外開催の日でも車券とともに競輪中継が楽しめ、レース後には温泉に浸かることができる。そうした利用もできることが、利用者数に貢献しているのかもしれない。