自転車競技の頻出ワード「UCIポイント」。そもそも、それって何?という人のために、ポイント付与の仕組み、UCIポイント獲得の意味、UCI公認レースの種類について解説します。
トラック競技UCI公認レースの種類は?
自転車トラック競技において、UCI(国際自転車競技連盟)が定めているレースグレードは4種類。
UCI公認レースグレードの種類
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- 世界選手権、オリンピック
- 大陸選手権(アジア選手権、ヨーロッパ選手権など)
- クラス1(各地で開催される国際大会。ジャパントラックカップなど)
- クラス2(各国選手権やクラス1の条件に満たない国際大会だが3カ国以上の参加がある場合)
※上記以外でのレースではUCIポイントは得られない※
UCIポイントを獲得できるのはクラス2までの大会
この上位4つのレースカテゴリまでがUCIのレースとして数えられる。これらのレースで各種目24位までが順位に応じて、25位以下は1ポイントのUCIポイントが付与される。
クラス1の大会として認められるためには5カ国以上の参加、クラス2は3カ国以上の参加が必要である。
UCIポイントが必要な理由は?
UCIポイントの持つ意味は世界選手権やオリンピックなどの出場枠獲得に必須だということ。
まずワールドカップで個人種目で出場資格を得るためには、当該ワールドカップのレースまでに個人で250ポイント以上を獲得している必要がある。
また世界選手権へ出場するためには、UCIランキングに応じた各国へ割当られた出場枠を得るか、大陸選手権で優勝して大陸枠を獲得するか、が必要である。
2020年の東京オリンピック出場枠は、2018年7月6日〜2020年3月1日の期間で開催される各大陸選手権やトラックワールドカップ、世界選手権で得られるポイントで争うことになっている。
つまり、大きな大会に出場するためには、小さな大会でポイントを積み重ねて、そして更に大きな舞台への出場枠を得ることになる。
言われてみると尤もなシステムだが、実際のところ、下記に記載のリンクを読む気にはなれないのがUCIのレギュレーションの難しいところだろう(笑)
UCIポイントの付与数(個人種目)
参考:http://www.uci.ch/mm/Document/News/Rulesandregulation/16/26/54/3-PIS-20171001-E_English.PDF