プロアスリートからみたガールズケイリン

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プロスポーツ選手として生計を立てられる

Q:バレーボールの選手たちは、実際に現役生活を終えられてからはどのように過ごされている方が多いのでしょうか?

江畑:それぞれではありますが、バレーボールの解説などのお仕事をされている方もいますし、まったく離れて別のことをやられている方もいます。

Q:バレーボール界ではプロスポーツ選手としてプレーしている方は、どれくらいいるのでしょうか?

江畑:今バレーボールのリーグではプロ化を目指しているんですが、企業スポーツということもあり、まだプロ選手はごくわずかです。特に女子は少なくて、10人ぐらいだと思います。男子は最近増えてきたなという印象があります。

Q:そうなりますと、企業の1社員としてプレーしている時と、プロスポーツ選手としてプレーする時は当然厳しさも違いますが、ギャランティーも随分違いますよね?

江畑:違いますね。私も企業の社員とプロ両方経験したんですが、社員の時は本当に『社員のお給料』。プロになると年俸になるので、だいぶ変わってくると思います。そしてやっぱり選手である以上、『プロ』として活動することはモチベーションを高くする要素でもあります。

Q:ガールズケイリンでは1走1走に賞金が与えられます。自分のその時の力が、そのままお金に反映される訳ですが。

小林:賞金ボードをもらった時はとても嬉しいですし、賞金を獲るために全力で頑張っているので、そういう点ではとても魅力的です。

Q:もしバレーボールで1試合ごとの成績によって賞金をもらえるとなったら、どうですか?

江畑:そういったことはないですけど、もしあったらモチベーションになると思います。目で見てわかりやすく結果がでるのは、素晴らしいな、魅力的だなと思いますね。

経歴が様々でも活躍できる

Q:小林選手は元々自転車の経験がない状態からガールズケイリン選手となりました。

小林:小学校4年生からずっとバレーボールをしていたので、自転車競技の経験は全くないまま競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入校しました。

バレーボール選手としては、当時163cmで小柄でしたし、バレーボールの競技人口が多いなかで自分が上を目指していくのは難しいと感じていました。そんな時にオリンピックの自転車競技を見て、「これなら自分もオリンピックにいける」と思い、あとは本当に勢いでこの世界に飛び込みました。

Q:その勢いが世界の舞台に繋がっていった訳ですね。

小林:競輪選手養成所に入った時から、「オリンピックを目指す」と公言していたので、それを達成できて良かったです。

小林優香 Women's Sprint 1/16 Final Repechage Women's Sprint 1/16 Final Repechage AUGUST 6, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

小林:養成所の1年間で先生方につきっきりで見ていただき、デビューしてからも良いレースができて、優勝も重ねられたので、本当にありがたい環境だったなと思います。

Q:経験がなくてもゼロからでも、そういった環境が整っていたとうことですね。バレーボールや他の競技ではどうなのでしょうか?

江畑:バレーボールも1部リーグはかなり良い環境になってきたと思います。ですが1部リーグの下の2部リーグなど、レベルが下がってくると、厳しい環境のなかで頑張っている方もいますね。会社が終わってから練習するような。

バレーボールだけで暮らしていくことができるのは、全日本に入ったり有名選手だったりなど、ごくわずかだと思います。

Q:ガールズケイリンでは元美容師の方、お母さんとなって戻ってきた選手、その他のスポーツをしていた選手もたくさんいます。

小林:私が知らない世界を知っている選手ばかりです。前回開催が一緒だった豊岡選手(豊岡英子 大阪/114期)は、ずっとシクロクロスを戦っていた先輩です。同じ自転車競技と言えども異なる種目、シクロクロスの魅力を教えていただきました。

知らない情報を自分のなかに取り込むこともできますし、そうしたことがもっと努力する財源にもなってきますので、本当にありがたい環境です。

江畑:ガールズケイリンは元バレー選手もたくさんいらっしゃいますが、早くから競技を変えるのは大変な決断や勇気がいることだと思います。そんななか競輪で結果を出されているので、自分を見極めて結果を出すことは素晴らしいなと思います。そうした努力も必要なのかなと思いました。

ガールズケイリンをメジャースポーツに

小林優香 梅川風子, ALL GIRL’S 10th Anniversary, 平塚競輪場

Q:ではここでお2人に、これからのガールズケイリンに期待することをお伺いします。まず江畑さんはいかがでしょうか?

江畑:私も去年初めてガールズグランプリを見させていただいたんですが、綺麗な選手が多く、スポーツとしてもとても魅力的。ルールに詳しくなくとも熱く応援できるスポーツだなと感じました。走っている皆さんの努力も伝わってくるスポーツですし、たくさんの方にもっともっと見てほしいなと思います。

小林:私自身も他競技から競輪の世界に飛び込んだ1人。様々な競技出身者が『第2の人生』として選べる道だと思います。日本の競輪を色んな人に知ってもらって、ガールズケイリンがメジャーなスポーツになったら良いなと思います。

G1レースの新設で高まるモチベーション

その他、トークショーの後には新ユニフォームや新設レースなど、ガールズケイリンのリブランディングに関する質疑応答が行われた。

Q:新しくなったユニフォームのデザインの感想を聞かせてください。

小林:とても着心地が良いですし、シックな、洗練されたデザインだと思います。車番も見やすくなっていて、お客さんにとってもわかりやすいデザインだと思います。

Q:ガールズケイリンにG1レースが新設されたことについても感想を聞かせてください。

小林:今までは1年間しっかり走りきって賞金を稼ぐ、あとは競輪祭(トライアルレース)での優勝しかチャンスがなかったのですが、これからはG1で優勝することによってガールズグランプリの権利を得られます。これはとてもモチベーションになりますし、そのために「絶対勝とう」と思えるので、私だけでなくみんなにとってもモチベーションになると思います。

Q:江畑さんにもお伺いしたいのですが、バレーボール選手になるには、どんな素質や能力が必要なのでしょうか?

江畑:ボールを落とさない競技なので、忍耐力はとても重要かなと思います。そうした面では競輪と同じだと思います。

小林:そうですね。バレーボールをしていたからというか、泥臭いというか……しっかり負けず嫌いを出して練習することもできましたし、今までの競技生活を振り返ってみても、そういった部分は活きてきたかなと思います。

新しくなるガールズケイリンをお楽しみに!

10周年という節目を迎え刷新されていくガールズケイリン。2022年12月31日以降より、新デザインのユニフォームや新設されたレース体系などが実施されていく。

「新ユニフォーム」の詳細はコチラ

新ユニフォーム、新ロゴ、新レース発表/ガールズケイリン10周年リブランディング第3弾

「新レース体系」に関する詳細はコチラ

女子にもG1レースが誕生!ガールズグランプリ出場権を得られる3つの開催/ガールズケイリン10周年リブランディング第3弾

2022年12月29日にはガールズ最高峰の選手たちによる「ガールズグランプリ2022」が開催される。決戦の地はガールズケイリン発祥の平塚競輪場だ。

今後とも進化していくガールズケイリンにご注目いただき、レースを楽しみながら応援していただきたい。

ガールズグランプリ2022出場選手が決定