KEIRINグランプリ
シリーズ最終日・最終レースに実施され、1年を締めくくるビッグレース「KEIRINグランプリ」。2200人以上の競輪選手の中から選ばれた9人の精鋭から、たった1人の王者を決める頂上決戦だ。1位の1996年では、”たった1レース”で106億円を超える売り上げを記録した。
開催年 | 売上高 | 開催地 | |
1位 | 1996年 | 106億4770万8000円 | 立川 |
2位 | 1997年 | 98億9259万9300円 | 立川 |
3位 | 1998年 | 98億189万5400円 | 立川 |
4位 | 1999年 | 91億3783万2000円 | 立川 |
5位 | 1994年 | 90億1217万100円 | 立川 |
ちなみに「KEIRINグランプリ2021」の売り上げは「62億4182万6400円」。最高額とは約38億円の差がある。しかし、60億円を突破したのは2007年の14年ぶりのこと。近年としては多くの車券が買い求められた開催なのだ。
さらに前年の「KEIRINグランプリ2020」でも、過去11年の最高売上高を記録している。90年代の額は凄まじいが、10年単位でみれば増加傾向にあると言える。
月刊競輪WEB「2021年版 競輪年間記録集」
JKA>情報開示>競輪に関する資料>GP・G1優勝者・売上一覧
いつ、どこで始まった?過去の優勝賞金は?KEIRINグランプリの成り立ち/KEIRINグランプリ2022シリーズ 12月28日〜(平塚競輪場)
全てのG2以上開催で前年を上回っている!?
さらにG2以上のグレードレースに注目すると、2022年の全9開催において2021年の売上高を上回っていることがわかる。
※以下売上高の下4桁は省略。
2021 | 2022 | |
全日本選抜競輪(G1) | 88億563万円 | 91億2742万円 |
ウィナーズカップ(G2) | 68億7267万円 | 85億5773万円 |
日本選手権競輪(G1) | 121億6719万円 | 151億4506万円 |
高松宮記念杯競輪(G1) | 81億18万円 | 90億9932万円 |
サマーナイトフェスティバル(G2) | 49億6141万円 | 55億5121万円 |
オールスター競輪(G1) | 117億8382万円 | 128億4273万円 |
共同通信社杯(G2) | 60億5035万円 | 74億2849万円 |
寬仁親王牌(G1) | 79億9305万円 | 83億1857万円 |
競輪祭(G1) | 121億2332万円 | 122億7417万円 |
入場規制なども徐々に緩和されつつある2022年。G2以上のグレードレース同様に、「KEIRINグランプリ2022」でも昨年を上回る売上高が期待できそうだ。
売上目標は「1兆円」
G2以上のグレードレースでは2021年よりも増加傾向にある売上高。「KEIRINグランプリ2021」シリーズの目標は120億円だったが、2022年のシリーズにおける総売上高の目標については公表されていない(2022年12月15日現在)。
参考として、2022年5月に経済産業省が公表した資料によると2025年度*までに年間総売上高「1兆円」を達成することが目標として掲げられている。(※年度による計上)
本資料によると2021年度の総売上高は「9,646億円」。2020年度の「7,500億円」と比較すると、約28%も増加している。単純な計算ではあるが、2021年度からさらに4%増加することができれば、「1兆円」の早期達成となる。
経済産業省「競輪中期基本方針進捗状況について」(2022年5月18日)
競輪を楽しんで応援しよう!
公営競技である競輪。車券などから得られた収益は、レース主催者である各地方自治体の財源として還元されたり、「競輪補助事業」として多種多様な社会貢献のために利用されている。
つまり車券の売り上げが伸びていくことで、競輪が果たせる役割や重要性も大きくなっていくということだ。
競輪というスポーツを楽しみつつ、車券とともに公営競技という側面や補助事業などにもぜひ注目していただきたい。
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