決勝戦レースレポート

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優勝・脇本雄太選手インタビュー

Q:5連勝での優勝でした。

オッズで人気になっていたのもわかっていましたし、プレッシャーのある中での戦いでした。なんとか1着で辿り着けたな、という心境です。

寺崎くんの後輪に集中している状態で、松浦くんの動きを全く見ていませんでした。不意を突かれてしまって、番手としての技量不足だなと痛感しました。

Q:あたふたしたのが伝わってきました。

そうですね、露骨に…自分の中の技量が無いなという風に思いましたし、守澤さんのアタリも、かなり自分の中では動揺した動きではありました。

Q:そこから立て直すまでに、どういったことを考えながら引いたんですか?

このまま内に粘っても、自分の中では勝機は無いと思っていたので、割り切って下げて立て直そうと考えました。

後から思うと、4コーナーの後、直線のあたりから仕掛けることもできたかと思います。

Q:松浦選手を捕らえた手応えはありましたか?

いや、ゴールした後も抜いているかどうかすらわからなかったです。ギリギリで届いた感じでした。自分が1着だと確信を得るまでに、半周以上かかったと思います。

Q:ゴール後、どんなことが頭をよぎりましたか?

半分は寺崎くんに申し訳ないことをしたなというのと、もう半分は自分が優勝できて良かったなという点ですね。

Q:オールスターの完全優勝は史上5人目です。

あまり意識はしていません。前に完全優勝した宮杯、その前のダービーもですが、特に意識しないで獲れたものでした。歴史に名を刻む、のようなことは考えていません。

Q:オールスターの優勝はご自身としては2度目ですね。

去年は2着だったんですが、勝ち上がりでも自分の力を出し切れていました。相性の良い大会だと思います。

Q:ここまでのG1は古性選手が2つ、脇本選手が2つと、近畿が4つを制覇している状況です。

今の大きな目標は、次のG1に向けてしっかり調整し直すこと。この後また2ヶ月以上開いているので、コンディション作りについて気を緩めずにやっていきたいです。

Q:最後にファンの皆様へ一言お願いします。

決勝の番手戦では自分の技量不足も痛感するものでしたが、良い経験になりましたし、なんとか1着で駆け抜けることができました。人気に応えることができてホッとしています。

今日は本当に、遅くまで声援ありがとうございました。また次回も、持ち味を活かして一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします!

2着:松浦悠士コメント

「捲るときに寺崎くんと張ったのが痛かったですね。一瞬止まってしまいました。自分の、単騎なりのレースはできたと思います。(寺崎選手の後ろについた時は)空くかなと思ってて。新山くんが後ろから勢いをつけてくるなら空かない可能性もあったんですが、結構早くから出足勝負みたいになっていましたから、内が空くと思いました。寺崎くんのかかりも良かったので、いけるかなと思ったんですけどね。

ラインがあれば、という思いはありますが、単騎で良いレースができたと思います」

5着:新山響平コメント

「前は取られるものだと思っていたので、早めに押さえて……どの展開でも突っ張られる(※先頭争いをすること)ことは予想の内でした。早めに行って脇本さんと勝負しようと考えていました。でもそこに松浦さんが来たことで一瞬フリーズしてしまって……小松崎さんが『入れ!』って言ってくれたので、そこに入る判断ができました。展開は向いてたのに、それを活かしきれなかったと思います。冷静じゃなかったです。

松浦さんが上手くて強かったし、さらに脇本さんが強かったですね。個々の力で対抗できるような、そういう力をつけなければと思います。自分が前に回って優勝者を出せていないので、情けないです」

6着:小松崎大地コメント

「あの展開になったら松浦が内に来るのは想定内で、自分としては冷静に対応できたと思います。ハイペースのレースだったので、スピードの差・力の差を感じましたね」

7着:吉澤純平コメント

「いっぱいでしたね。ハイスピードで、バックを踏む形になりました。仕方ないですね、また頑張ります」

9着:寺崎浩平コメント

「松浦さんが内を掬ってくるのは頭にはあったんですが、新山を張るのに内外線では幅が足りなくて、派手にいったので内を掬われてしまいました。反省です。

脇本さんは僕がいなくても全然勝つと思うし、リスクを取って僕の後ろについてくれたと思います。初のG1決勝で近畿が3車、しかも脇本さんと古性さんと、とても豪華なメンバーが僕の後ろについてくれました。僕はもう、突っ張ってみんなの足をどこまで削った上で、自分がどれだけ保つか。仕事はできたので、一安心できています」

ナショナルチームレースレポート

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