中野慎詞がデビュー以来の連続無敗記録を更新する27連勝を達成する快挙を果たした。

これまでの記録は深谷知広・山口拳矢がもつ20連勝だが、プロ選手としての本デビュー前の「競輪ルーキーシリーズ」を含めると山口拳矢の26連勝が最多記録となっていた。今回の勝利で歴代最多のデビュー以来27連勝を達成した中野が、新たに歴史に名を連ねた。

2022年8月12日~14日の日程で静岡競輪場にて実施されていたKEIRINライジングスターズ(FI)。これまでデビュー後24連勝の中野慎詞が、山口拳矢が持つ26連勝(うち6勝は本デビュー前のルーキーシリーズ)を塗り替えるかどうかに注目が集まった開催となった。

3日間開催の中、初日、2日目は台風の影響もあってか雨のレースとなったが、いつも通りの強さを見せて2連勝し、中野は最多記録タイとなる26連勝を達成して勝ち上がった決勝。

天気は台風があったことを忘れさせるような快晴となった。

強さを見せた中野 記録達成

記録の更新がかかった中野のレースは最終日(14日)の最終レース。

スタートしてまずはペーサーの後ろ(先頭)を位置取る中野だが、ペーサー退避の残り2周回で中野、石井洋輝(福島)のラインを除く全員が位置を上げていき、6番手まで下がる。

残り1周回へと入る4コーナー付近からペースを上げたのは中野。

どんどんスピードを上げて前へと上がっていくが、最終周回に入った直後に2番手にいた川口公太朗(岐阜)が、上がってきた笠松将太(埼玉)をけん制した煽りを受けてやや失速する。

しかし、再度大外から加速する中野は残り半周で先頭に出ると、後続を突き放して大差のフィニッシュ。

見事に連勝記録を27まで伸ばし、歴代デビュー後連勝記録の更新を果たした。2着には同ラインの石井洋輝(福島)、3着は川口公太朗(岐阜)となった。

番外編:第2の戦い

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