番外編:第2の戦い
レース後は協賛会社からのスパークリング日本酒で10Rの勝者、11Rの勝者、そして12Rの中野の勝利を祝う催しが開催されたが……
11Rのガールズケイリンで優勝した下条未悠(富山)が2人へ攻撃すると、10Rの勝者である木村皆斗(茨城)を含めた3人の戦いが始まる。
しかしスパークリングファイトの勝者はおらず、最後には清々しい姿で3人が祝福されましたとさ。
中野慎詞選手コメント
Q:おめでとうございます。緊張しましたか?
ありがとうございます。緊張、していました。
発走機につく前は緊張するんです。でもレースが始まってしまえば、集中できていたと思います。
Q:レースはいつも通りというか。1回前で受けて、引いてから出ようとしていました。最終周回前はけん制を受けて失速しましたよね。
はい。これまでああいう(けん制)を受けたことがほとんどなくて、強烈にいただきました。びっくりしたのですが、まだ体力があったので、1回休んでからもう一度行った感じです。
Q:では自分としてはそこまで苦しくなかった?
脚的には余裕がありました。
Q:競技と競輪、どっちが得意かは見えてきましたか?
まだ……わからないですね。もっとグレードレースを経験してから、自分がどれくらい対応できるのかが見えてくると思います。まだどっちとも言えないですが、どっちかというと……う〜ん、やっぱり別物として捉えてますね。
Q:次は青森記念。楽しみですか?
はい。初めての9車立てですし、地元開催です。記念ではもっと強い先輩と戦うだろうし、上に上がれば(新山)響平さんと走れることもあるだろうし……思い切りの良いレースをして、ちゃんと先行をした上で自分も残るようなレースがしたいです。脇本(雄太)さんくらい逃げられるような力をつけたいです。
Q:目指すのはワッキースタイルですか?
「長く踏める」という持ち味を活かすならそうなるんじゃないかな、と考えています。
Q:そうなると……一緒のレースになったら潰し合いになるわけですね。
今の力だと脇本さんが圧倒的に強いですが、いずれ脇本さんを倒せるようになりたいです。脇本さんがビビるような存在になりたいというか……
Q:デビューから27連勝、前人未到の記録です。意識してないとのことでしたが、嬉しさはありますか?
嬉しいです。思いっきり走った結果ですし、やっぱり勝つというのは嬉しいことなので。「連勝するために」じゃなくて「勝ちたい」から走っているので。勝ちたい、の気持ちの結果が繋がった連勝だと思います。
Q:連勝を途絶えさせたくない、という気持ちは?
途絶えたら途絶えたで仕方ないかな、とは思います。いつかは負けると思うので……負けるのにビビってるというよりは、負けたとしても悔いなくやることが重要かなと思います。
Q:今日のレースはほっとした?それともやったーって感じ?
「やったー!」です。走り終わったところで、ルール上はあんまりお客さんに応えちゃいけないことになってるんです。だからどうしようかと思ったけど、たくさん応援していただいててあそこで何もやらないのも無愛想だと思って、控えめに「やったー」を表現したつもりです(笑)
※編集部注:ペコリと応援に対するお礼をしていました
Q:「世界の中野になれ!」と言われていましたね。
あれ結構聞こえるんですよね(笑)
Q:次は競技での全日本選手権です。
ケイリンで優勝したいです。脇本さんも出場予定だと聞いていますが、長所を活かして、自分からしっかり仕掛けていきます。
スプリントは予選を1位で上がって勝っていくことが大事なのですが、なかなか上手くいってないので、もっと勉強しながらやっていきたいです。もちろん優勝も目指しますが、あまり意識しすぎずに、コーチたちに言われていることを実践していきたいです。
チームスプリントは(長迫)吉拓さんと小原(佑太)さんと出ます。全然練習できてないんですが……3走ですが、まずついていけるかですね。
Q :あと、落車しないように……
それなんですよね(笑)!頑張ります!