BMXは全てに通じる『KEIRINグランプリ2021』

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小原には自信が必要

Q:ヤンググランプリをどうみましたか?こちらは日本代表でもある小原佑太選手が優勝しました。

まず、小原選手が勝ったことは私にとってもとても嬉しいことです。彼にはこのような勝利が必要でしたね。

小原佑太, ヤンググランプリ, KEIRINグランプリ2021 静岡競輪場

既に数年、ナショナルチームに所属してから年月が過ぎていますが、トレーニングを通じて彼に才能があることは分かっていました。しかしながら、彼はレースの時に判断ミスをして勝てないことが数多くありました。

でも今回は冷静に走れていたと思います。私にとって彼のレースを初めて観たのは日本競輪学校の卒業記念レースです。勝ったのですが、その時は判断を誤って、とても速くに前に出てしまっていたことを覚えています。

今回は高橋(晋也)選手が前を走ってくれたことが良かったと思います。彼に付いていくことで集中して走ることが出来たのではないでしょうか。1点だけ気になるところというか、危なかったのは最終周回の第3コーナーから第4コーナーにかけてです。高橋選手を守ろうとしていたことは分かりますが、外に膨れたことで内側から佐々木(悠葵)選手が入ってきてしまいました。小原は十分に自信があったので、あの動きになったと思いますね。

今回のレースを勝ったことで才能の証明にもなりましたし、チームとしても今後は頼れる存在になっていくと思います。今後はこのレースをきっかけに自分にもっと自信を持ってもらいたいですね。彼に関して足りないのはそれだけです。自信が付けば、彼はもっと勝てる選手になれます。

小原佑太, ヤンググランプリ, KEIRINグランプリ2021 静岡競輪場

パリまでもう2年しかない

パリ2024オリンピックまでは2年ほどしかありません。小原はもちろんそのレースで走る候補の一人です。代表を決める“その時”が来たら走れることを証明しなければいけませんが、今回のレースを糧に、もっと成長して、もっと自信を持ってもらいたいです。全日本で勝ったことも大きかったかもしれませんね。