競輪発祥の地・小倉。福岡県北九州市に位置し、競輪場の近隣エリアだけでも小倉城・旦過市場など、観光を楽しめる場所が豊富に揃っている。
この記事では少し足を伸ばして「門司港エリア」をご紹介。定番の小倉観光に加えて、こんな旅もいかがでしょう?
門司港エリア
明治初期に開港した門司港は、日清・日露戦争・第一次世界大戦という時代の中、軍需産業などで大きく価値を上げた港だ。国際貿易の拠点となった門司には大商社や銀行が支店を出し、料亭や旅館も多く、華やかな街だったという。
終戦によって一時は低迷した門司港だが、往時に建てられた趣のある建物を活かした観光事業によって、現在は年間200万人が訪れる人気観光地「門司港レトロ」として新たな歴史を歩んでいる。
小倉駅から門司港駅までは、電車で15分ほどの距離。
周辺には大連友好記念館、旧大阪商船ビル、旧門司三井倶楽部といった大正レトロを味わえる建築のほか、飲食店も多数。加えて門司港駅前から関門海峡めかりにかけて「門司港レトロ観光線」という観光列車もあるため、周辺の散策はしやすい。
……と、港の散策だけでも結構楽しめるのだが、ここからもう少しだけ足を伸ばすと山口県に行けちゃうのだ。
海底トンネルを歩いて、山口へ
門司(福岡県)と下関(山口県)を結ぶ、関門橋。本州と九州を結ぶ橋となっているが、これは車でなければ通行できない。しかしその下、海底に、人が歩いて渡れるトンネルがある。
それが「関門トンネル人道」。片道15分くらいの距離を歩けば、下関に辿り着くことができてしまうのだ。
トンネルの途中には福岡と山口の県境がある、というのも見どころのひとつ。
日本にある海底トンネルのうち、人が歩いて通ることができるのはこの関門トンネルを含めて全部で5つ。全国でわずか5つしかない海底トンネル人道を、ぜひ自分の足で歩いてみて。
門司港駅から関門トンネル人道の入り口(門司側)まではバスで15分ほど。駅から7分ほど歩くことになるが、「門司港レトロ観光線」の終着駅・関門海峡めかりからでも訪れることができる。