2023年9月15日から18日にかけ『共同通信社杯(G2)』が開催される青森競輪場。競輪場は市街地から少し離れているものの、新幹線の停まる新青森駅、市街地 青森駅からシャトルバスが運行しており、遠方から訪れた人にとってもアクセスしやすい競輪場だ。
この記事では青森駅周辺のおすすめスポットと、青森競輪場をご紹介。競輪を楽しむと同時に青森の食と文化に触れてみよう。
駅から徒歩1分で「祭を体感」
JR青森駅から徒歩1分。フォトジェニックな「AOMORI」モニュメントから少し視線をずらすと……
日本を代表するお祭りのひとつ「青森ねぶた祭」の展示館「ねぶたの家 ワ・ラッセ」がある。
ねぶたの家 ワ・ラッセ
青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。2011年1月に青森駅海手にオープンした、ねぶた祭の歴史や魅力を紹介する展示施設だ。
館内は2階建ての構造。2階の展示室ではねぶた祭の起源や歴史、ねぶた祭の全国・世界への広がりをわかりやすく知ることができる。
この「お勉強」的な一角を通り抜けると、現れるのは「実物の大型ねぶた」。
吹き抜けの大展示室に展示されているのは、その年のねぶた祭で実際に使われた「ガチのねぶた」。間近で見ることができる大型ねぶたは、圧巻の大迫力!
青森ねぶた祭は例年8月2日〜7日に実施されるが、ねぶたの家 ワ・ラッセでは祭の直後に2日間休館日を設け、その年のねぶた祭で使われたねぶたを館内に搬入、その後1年間展示を行う。
つまり、(休館日をのぞいて)いつ行っても「今年のねぶた」が見られる、ということ!
毎年毎年新しく作られるねぶた。たくさんの人の手によって作られる「祭の魂」を、ぜひ体感していただきたい。
なおワ・ラッセには青森土産を販売する売店や、食堂も併設。こういったところもおすすめポイントのひとつだ。
ご当地グルメを食べたい!味噌カレー牛乳ラーメン
味噌カレー牛乳……ラーメン?
そんな不思議なラーメンがあるのは、青森駅から徒歩10分の場所にある「味の札幌 大西」。青森のご当地ラーメン「味噌カレー牛乳ラーメン」が食べられるお店だ。
味噌カレー牛乳ラーメンの歴史は、1970年代まで遡る。
当時「味の札幌」は映画館のすぐ近くにあり、学生客の多い店だった。この学生客たちがトッピング無料のサービスを利用し、様々な「アレンジラーメン」を開発。
なにせ学生なものだから、若者のノリでいろんなアレンジをしちゃう。持ち込んできたコーラやケチャップなどを混ぜて食べて遊ぶような文化の中で、「これ美味いじゃん!」となったのが「味噌カレー牛乳」。
のちにこのラーメンは定番化され、青森のご当地ラーメンに。「味の札幌」の本店が無くなってからは、そこからのれん分けしたお店である「味の札幌 大西」や「味の札幌 浅利」で受け継がれた。
なお「味の札幌 浅利」はここから徒歩5分程度の場所にあり、微妙に味わいの違う味噌カレー牛乳ラーメンをいただくことができる。
「味の札幌 大西」の味噌カレー牛乳ラーメンは、味噌・カレー・牛乳それぞれの味がきちんと生きている、優しい印象のスープが特徴的。食べていてあんまり罪悪感がないんです!(実際のカロリーはたぶんそんなことないが……)
しっかりした太さの麺、シャキシャキのもやしやわかめ、さっぱり目のチャーシューとたっぷりのスープも嬉しい一皿。
なお取材時は平日の開店直後、11時に訪問したが、次から次へとお客さんが来店していた。とはいえ回転は早いし、カウンター席に加えテーブル席もあるのでグループ利用もしやすそうだ。