世界選手権レポートby梅川風子

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10月13日

フランスに到着したのは夕方16:00くらいです。
外に出てバスに揺られて2時間ちょっと、時差ぼけで眠りこけている間に、いつの間にか到着。

お外の景色はまるで北海道、帯広市です。
あ、私はスケートをやっていた関係で帯広びいきなのです。
改めて北海道は異国なんだと再確認(そこ?)

着いたら息が白いくらい寒いです。
ベッドは病院を思い出すほど小さく、でも住めば都ですぐ慣れました。
お部屋はりゆちゃんと一緒です。
ちなみにりゆちゃんはコンセントコードが地面を這っていたり洗濯紐を吊るすなど嫌なようで、少しバトルしました。笑

10月14日

私は朝大体早めに目覚めてしまうので
りゆちゃんを起こさないよう気をつけながらよく散歩に行くのですが(でも結果起こしてる)、朝7時はまだ真っ暗で、そんな中、小学生とかが登校してます。

世界選手権レポート 梅川風子選手提供

朝7時の様子

日が昇るのは8時くらい。ちょっとそこはストレスに感じました。
そのかわり日が落ちるのは遅く、19時くらいまで明るいです。

午前は時差ボケ解消がてらモール視察。
ジェイソン(・ニブレット短距離コーチ)は「時計だ時計だ!」と騒いですぐにどこかへ消えました。
モールなので少々広く、「歩く=疲労」の私達にとっては注意が必要なので、あまり攻めすぎず控え目に見て回りました。

午後はみんなで、軽く1時間ほどロード。

ホテルからベロドロームまでの往復コースを楽に!のはずが、農道や道なき道をGoogleさんにナビされてシクロクロス状態。
そんなハプニングも海外ならではで楽しかったです。

結果2時間。ちょっとお疲れ様でした。笑

そしてこの日から洗濯地獄が始まります。
ホテルには基本的にランドリーがないので、全て手洗い。
洗濯に悩みすぎたりゆちゃんが「折り畳み洗濯機」を持ってきました。
日本のホテルってランドリーあっていいな……と日本に想いを馳せました。

10月15日

トラック初日です!
乗れるのは夕方16:00からで、昼間は中々の暇。
りゆちゃんとダウンロードしてきた「東京卍リベンジャーズ」を見始めました。

海外にいくとAmazon primeやNetflixなどで観られる映像に制限がつくのですが、あらかじめダウンロードしておくと海外でも観れます。
部屋で東京リベンジャーズごっこしてました。

2021 Track Cycling World Championships

肝心のトラックトレーニングは、長い直線に悪戦苦闘です。
とりあえず測ったタイムに背筋が凍りました。
「まぁでも初日だから」と励まされ励ましつつ……。

食事はなんの不自由もなく、むしろ満足です。
香港の時のようなバブル方式ではないので、部屋食ではなくホテルのバイキングです。

鴨のコンフィ(オイル煮のようなもの)が出た時、りゆちゃんは「これまじケンタッキー!♪」とテンションあがっていました。

お昼はラザニアが出たり、パスタも出ますが
タイ米も用意されていて美味しかったです。

ただ調子に乗って食べるとダメなので、レース終わるまでは日本の白米を毎日炊いて、味噌汁を飲み、あまり内臓を刺激しないよう注意してました。
反対にりゆちゃんはフランスパンもパスタもガシガシ食べてました。内蔵が丈夫なようで羨ましいです。

次の日もハロンやチームスプリントの合わせなど確認トレーニングをしました。
トレーニングタイムの18:00-22:00は日本の深夜にあたり、眠気もマックス。
頑張って起きてその後寝ても、体は日本時間なので何回も目覚めてしまい……時差を体に慣らしていく作業が結構大変でした。

10月17日

日曜日、そして大会前最後のオフです。
散歩がてらりゆちゃんと街並みを拝見したのですが、日曜日はフランスの世の中も完全にお休みになってしまい、スーパーなども昼には閉まってしまいました。「お休みの日は、お休みなんだから皆お休み!」なのでしょうか。
日本との価値観の違いを感じました。

そんな訳でまたお暇になり、この辺りで東京リベンジャーズを見終わって、渡辺直美さんのYouTubeに移行しました。
あまりにも東京リベンジャーズに影響されたのか、りゆちゃんが「卍みたいなインナーを同期で作りたい!」と言い始めたため、全力で阻止しました。危うく暴走族のインナーが出来上がってしまうところでした。

そんなわけで、「歩く=疲労」な私達のオフは散歩で終了です。
私はレース前や練習間など全く動きたくない人なので、ちょうどよかったですね。

たくさんの自問自答、いざバンクへ

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