貴重な資料を無料で閲覧!「自転車文化センター」を知っていますか?
まさか「V-IZU」を借りられるとは(笑)
Q:今回も補助事業のひとつとして『自転車競技の世界展』という展示がスタートしました。
森下:自転車競技というものがどんなものなのか、意外と知られていないんですよね。
「自転車文化センター」には子供向けの自転車の本もたくさんありますが、その中でも、競技のことはあまり触れられていない。パリオリンピックが開催されるこのタイミングで、自転車競技の多種多様性を知っていただこうというのが大きな目的です。
森下:競技についてや代表チームの歩みを紹介するパネルを展示しているほか、幸いなことに代表チームに関わるものをお借りすることができた。選手のサインが入った“チケット”や、最新トラックバイク「V-IZU」も展示しています。
技術の粋を集めた「V-IZU」は各所で話題を集めていますが、まさか実車を借りられるとは思っていなかったです(笑)。「V-IZU」は入口のショーウィンドウに展示しているので、足を止めて写真を撮られる方も多いですよ。
「ラストワンマイルの乗り物」たる自転車の役割
Q:今後も、さまさまな展示を行っていく?
森下:競技にまつわる情報発信もですが、自転車の社会的な役割を知ってもらうことも重要です。
自転車は「ラストワンマイルの乗り物」という表現をされ、局所的な移動に適しています。過疎地を中心に路線バスや鉄道といった交通機関がなくなることも問題視されるなか、自転車の役割も際立っていくはずです。
岩井:住宅街では宅配業者さんが自転車に乗っている姿をよく見かけますよね。自分で漕いで移動する、というだけでなく、自転車は「運ぶ」という行為にも優れていて、車椅子を自転車に取り付けられるような製品もあります。
そういった展示も含め、今後も補助事業として協力をいただきながら、いろいろな切り口で情報発信をしていきたいですね。