車好き競輪選手の愛車を紹介する「KEIRIN DRIVE CLUB」の第3弾。

デビュー2年以内の若手ナンバー1を決めるヤンググランプリ2023への出場を決めた志田龍星。高校3年星で自転車競技を始め、競輪選手養成所在所時代にはゴールデンキャップを獲得した若手の有力選手だ。

そんな志田の愛車はメルセデス・ベンツG350d。いわゆる“ゲレンデ”であり、競輪選手でも愛車とする選手が多い車種である。しかし志田の愛車は特徴的なベージュのボディカラーを纏うレアで特別な一台だ。

志田が愛車とするのはメルセデス・ベンツG350d ヘリテージエディション。2018年に日本限定車として463台が発売され、志田の“ライトアイボリー”は33台のみのレア車である。1979年の初代発売から受け継がれてきたデザインアイコンは、車に詳しくない人でもわかる“イイ車”として非常に高い人気を誇り続ける。

王道ながらボディカラーでハズしのある愛車チョイスへ至ったのは何故なのか?

デビュー直後にコルベット

Q:まずは愛車遍歴からお伺いします。初めての愛車は?

高校卒業と同時、養成所に入る前のタイミングで免許を取りました。その後、初めて買った車はコルベットのC7。デビューしてすぐ、7月くらいに買っちゃいました。

Q:それなりの値段がしましたよね?

しましたね……でも「選手になったし、買っちゃえ!」と思って買っちゃいました。800万円くらいでしたが、身近に(山口)拳矢さんなんかもいたから、感覚がバグってましたね。ローンで購入しました。

Q:どういう経緯で購入したんでしょう?

もともと「スポーツカーに乗りたい」という思いがありました。音のうるさいようなやつ。そしてその頃、岐阜勢でアメ車が流行っていたこともあります。マスタングがいたり、チャレンジャーがいたり。そんな中で「じゃあコルベットか」と。

中古車情報誌や、YouTubeなどで見ていくうちに「かっこいいなあ」と思うようになっていました。真っ黒、中も黒のコルベットです。知り合いの車屋さんに相談していく中で「いいのあるよ」と紹介していただきました。

日本競輪選手養成所 第119・120回生 卒業記念レース

卒業記念レース時の志田龍星

Q:ファーストインプレッションは?

めっちゃかっこいい、と思う気持ちと、買っちゃった罪悪感もありました(笑)デビューして間もない頃ですし「自転車も載らへんしな」とも思いましたね。全部バラさないと乗せられないので、不便ではありました。なのでコルベットに加え、ミニクーパーも買いました。現行のひとつ前のモデルです。

コルベットを買ってすぐ「これ一台では無理だな」と思ってミニを買い足しました。競走にはほとんどミニで行って、プライベートや競輪場へ練習へ行く時はコルベットという感じです。気分が上がりますから。

Q:デビューしたてで収入がない状態での購入だったと思いますが「払えるのかなあ?」という不安は?

自分に追い込みをかけていましたね。「どれくらい払っていけるのか」がうまくイメージできていなかった部分もあります。でも周りが「いけるいける」と言うんで、その気になって買っちゃいました。

Q:初めてのドライブは?

あんまり覚えてません。いろんなところに行ったし、海に行って写真を撮ったりしたんですが……不便すぎるんですよね!長距離乗れないし、燃費も悪くて。だから近場ばかり。でも、めっちゃ楽しかったです。

運転してて面白いんです。音も良いし、速いし。あと運転しているとめっちゃ見られますね。優越感というか(笑)

俺、就活むり!

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