世界における立ち位置

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競輪と競技の狭間で

寺崎浩平, 第37回共同通信社杯G2 2021, 岐阜競輪

Q:最近、新村穣選手が競輪の方でがんばってますよね。マディソンの元相棒の活躍を見て、どうですか?

すごく刺激になります。新村選手の他にも、大学の同期や後輩で競輪をやってる選手が多くて、嬉しいですね。

新村穣,競輪ルーキーシリーズ2021

新村穣

競輪の開催に行って走ると「競輪の練習もしたいな」と正直思うんですけど、今の僕のウェイトは競技に置かれてます。やっぱり競技と競輪は別物なんです。難しい部分ではあります。

Q:日本の競輪のギア比は制限がありますが、寺崎選手としてはどっちの方が走りやすいとかありますか?オランダのマティエス・ブフリは「競技より競輪のギア比の方があってるから、俺はこっちの方が強いぜ」と言っていました。

僕個人としては、ギア比の制限には不自由さを感じていません。競技では5倍に近いギア比を使いますが、競輪のギア比に変わってもそんなに違和感がありませんね。鉄のフレームには競輪のギア比がちょうど良いのかなと思っています。

他人のスピードをもらうのが得意

Q:今回の世界選手権ではスプリントに出場ですが、今後ケイリンを狙っていきたい気持ちもありますよね?

はい。一番得意だと思っているのもケイリンです。正直自分はタイムを出せるタイプじゃなくて、他人のスピードをもらって走るのが得意なので、そういう点からもケイリンが合っていると思います。

スプリントでは低速からの急加速も必要とされますが、そういったダッシュより、長い距離を走るのが得意です。だから早い段階から先行して、粘り切る戦術がメインになるかと思います。

Q:脇本選手タイプですね。回復力などはどうですか?20分くらいで体力を元に戻すことが必要になってきますよね。

もともとインターバルは得意だったので、他の人よりは得意……といったところでしょうか。

Q:世界選手権のタイムや順位的な目標は?

まずは9秒6を出して、自己ベストを更新したいです。そのタイムだと、世界の中では真ん中から後半くらいの位置になると思います。後は格上相手にどんな勝負ができるか、ですね。

相手はほぼみんな格上になると思います。逆に言えば、負ける怖さはありません。思い切った走りをしたいと思っています。

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