オリンピックで注目したクレバーな走り

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世界における立ち位置

Q:さて世界選手権について、スプリントとチームスプリントに出場しますが、ここでは個人種目に焦点を当てたいと思います。スプリントのイメージはありませんでしたが、どういった経緯で選ばれたのでしょう?

僕自身はケイリンの方が得意なのですが、選ばれた中では僕が2番目に良い持ちタイムなので、それもあるのかなと。

Q:ちなみに200mFTTの自己ベストはどれ位でしょうか?

9秒71です。4月のオリンピックテストイベントの時に出しました。タイムは伸びているので、次はどれくらい出せるかなという感じです。

Q:スプリントを走ることについて、ご自身としてはどう思いますか?「どうしてケイリンじゃないんだ!」みたいな話をコーチとしたり……?

いえ、そういうことは特には(笑)

「世界の舞台で自分がどんな立ち位置にあるのか」は走ってみないとわからないことですし、スプリントの経験も少ないですから、経験を積みたい気持ちはあります。

世界の選手でいうと、マレーシアの(アジズルハスニ・)アワンなんかすごいですよね。小柄な割にスピードがあって、格上相手に戦うにはああいう戦術を取れるようにならなきゃ、と思います。

アジズルハスニ・アワン

今は完全にスプリンター

Q:本番の大会では1日で12本くらい走ったりしますよね。

そうですね。最初の1、2本目は良くても、3本目が疲労でダメってことも多いです。体力面を鍛えていく必要があると思っています。

Q:学生時代は中長距離選手(マディソンで日本一にもなっている)でしたが、今は完全にスプリンターですね。

そうですね、完全に中長距離の感じはなくなってしまいました(笑)

Q:スプリントの模擬戦を新田祐大選手、脇本雄太選手と行うとのことですが、何か作戦は?

※インタビューは動画のレースが行われる前に実施※

どっちがインでどっちがアウトかも、その時にならなければわかりません。一応両方とも想定はしておいて、決まった瞬間から作戦を考えていきます。

競輪と競技の狭間で

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