東京オリンピックへ向けた最終合宿を行っている日本代表の短距離チーム。その場で我々のインタビューへ応えたブノワ・ベトゥHC(ヘッドコーチ)は、日本語で「ちょっと寂しい」とこぼした。

日本代表チームは、長い旅路の終着地点の東京オリンピックへとたどり着く。ヘッドコーチへ就任してからの5年間、彼の胸へ去来する思いとは。幸運にも、我々は最終調整を行っている沖縄合宿の折り返し地点で、話を聞く事が出来た。

何があろうと常に解決策はある

Q:雨が凄いですね。どうですか今回の合宿は?

この時期には梅雨が終わっていると聞いていましたが・・・・・でもやるだけです。何があろうと解決策はいつでもありますから。いつも皆には言っていますが「問題があれば解決するだけで、解決することが無い時は問題が無い」ということです(笑)

スコールの様な大雨が降っては止んでを繰り返した

Q:雨でトラックが使えない事が多く、トレーニングの質を確保するのが難しいとは思いますが、その辺りは?

トラック上でやる事と全く同じように、と言われると流石に難しいですが、トレーニングの質の確保は出来ています。選手たちは何故今ここにいるのか?何をすべきか?は分かっていますし、きちんと追い込めています。問題ありません。

Q:今後は調整の期間に入りますか?

まだまだ追い込みます。ここで激しいトレーニングを積み重ね、調整へ入るのはオリンピック本番の10日位前からです。

Q:問題無いとは言いつつも、早く快晴になると良いですね!

そうですね。でも、そうでなくても工夫してトレーニングをしますよ。現実と戦うというか(笑)

Q:チーム内の雰囲気も良いようですね。オリンピックへ向けた準備は出来ていますか?

ここまで、オリンピックへ向けて準備してきましたし、レース本番時には完全な状態へ仕上げていきます。その点は自信があります。

刻一刻と終わりへ近づいている

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