『TISSOT UCIネーションズカップ』第2戦・香港にて、大暴れしてきた日本代表チーム。コロンビアで実施予定だった『ネーションズカップ』第3戦も延期になり、アジア選手権もオリンピック後に延期・・・と、再び国際大会から離れる期間となる。

香港大会を終えた手応え、レースの振り返り、そしてこれからのこと・・・佐藤水菜選手に話を伺った。

※インタビューは5月末に実施しました。

初の海外がコロナ禍の国際大会

佐藤水菜, 女子スプリント, READY STEADY TOKYO 自転車競技トラック

Q:5月中旬に香港で行われたネーションズカップを終え、現在隔離期間中です。隔離生活はいかがですか?

そうですね・・・意外に不自由はないです。外に出られないのはちょっと残念ですが、結構充実してます。

Q:トレーニングメニューが渡されていて、それを家で行っているとはお聞きしています。それ以外の時間はどのように過ごしてますか?

家の掃除をしたり、家具を買い替えたりして、模様替えしてます。あとはゴロゴロしてますね。めちゃめちゃ楽しいです。

Q:家の中があまり苦じゃないタイプ?

全然苦じゃないですね(笑)

Q:では、大会全体のふわっとした感想を聞かせてください。大会全体を一言で表すと、どんな感じでしたか?

「楽しかった」です!今までにない緊張感とか、会場の雰囲気を味わえました。

ホテルから会場までバスで移動する時しか外を見る機会がないんですが、目の刺激がすごかった。車から外を見るのって結構好きなんですが、日本にない景色が多くて楽しかったです。露店で肉が売られてたり・・・

Q:肉(笑)ほかに衝撃的だった景色はありますか?

上半身裸で運動してる人がすごく多かったですね!競技場内も気温30度超えてて、半袖半パンでも暑いくらいの気候でした。

Q:これまでに海外に行ったことは?

今回が初めてでした。初めての海外が新型コロナ禍というのは結構大変でした。でも逆にいい経験になったと思います。

Q:もし仮に隔離のない普通の旅行だったとして、やりたかったことはありますか?

ホテルからテニスコートやバスケコートが見えてたんですが、すごくやりたかったです!ホテルから競技場までも近いので、移動中に見られるもの自体が少なかったんですが、運動してる人がすごく多かったんです。いつも見ながら「やりたいな〜」って思っていました。

香港、他に何があるのかもよくわからないんですよね。建物が多かったことは分かりましたけど・・・

運動したかったのと、先ほども話した露店を見て歩きたかったな、という感じです。

Q:じゃあまたいつか、ですね。

そうですね。次の機会があれば、です。

「いつもと違うことをしてみた」ケイリン

小林優香,女子ケイリン,Womens Keirin, TISSOT UCI TRACK CYCLING NATIONS CUP - HONG KONG

Q:ケイリンとスプリントに出場されました。出場種目それぞれの振り返りをお願いします。

ケイリンは予選と本戦があって、予選は3着で勝ち上がりのルールでした。いつもは日本の女子メンバー4人でやるか、ガールズケイリンしか経験がありません。相手の力もわからない状態でした。

「とりあえず前に出よう」と決めて走って、海外の選手が動いたのに乗ってそのまま2周くらい風を切って、2着に残れました。結果としては良かったんですが「もうちょっと他のことできたんじゃないか」と。それがあったので「決勝では違う動きをしたい」と思いました。

決勝ではリー・ワイジー(李慧詩:香港)が1番車、私が2番車。彼女がすごく強いのは知ってたので、いつもだったら早めに動くんですが、ゴール前とか、後ろが来た時などの、行けるタイミングで仕掛けようとしました。

ずっと足を溜められたのは良かったんですが、いざ動こうとしたら道が無い。足が余った状態で4着に終わってしまったので、とても悔しかったです。

Q:力を出しきれずに終わってしまったと。

そうです。「いつもと違うことをやろう」と思って、実際やりたいことができたのは良かったと思います。でもやっぱり、前を抜きたかった。悔しい思いが残りますね。

Q:ケイリンを100点満点中で評価すると、何点くらいですか?

65点(即答)。

Q:即答でしたね、65点。

目標最低限のこともクリアできてなくて、めっちゃくやしかったので、それくらいかなと思います。

フルインタビューはチーム楽天Kドリームス チームサイトにてご覧ください。