メダリストの軌跡
オリンピックの自転車競技日本史において、メダルの獲得総数は4つ。そしてそれらは全てトラック競技での獲得ということはご存じだろうか。
先人たちのオリンピックを振り返り、過去と今の違い、これまで成し遂げてきたメダルの意味、そして迫る東京オリンピックをどう観るべきか。
~メダリストの軌跡~
と題して、過去のオリンピックで自転車トラック競技のメダルを獲得した偉人たちを訪ねる。
永井清史 プロフィール
2008年北京オリンピック、ケイリン種目で銅メダルを獲得。
1983年生まれ、岐阜県出身。
高校卒業後、スイスのWCC(ワールドサイクルセンター)で修行を積む。WCC卒業後、競輪学校(現:日本競輪選手養成所)を経てプロの道へ。
競輪のかたわら競技も続けるものの、2004年アテネオリンピックの代表選考に落選。一度は競技から離れたが、班目秀雄監督から声を掛けられたことをきっかけに、改めて夢の舞台・北京オリンピックを目指した。
ママチャリが速いだけだった
Q:自転車を始めたきっかけは?
中学の頃バスケ部だったんですが、田舎なもんで陸上で駆り出されることがあったんですよ。そしたら地区大会の100m走で優勝して、県大会4位で入賞しまして。その成績もあったためか、岐阜第一高校の頃、先生に自転車を勧められたのがきっかけでしたね。
Q:では自転車が好きで始めたわけではなく・・・?
はい。競技もやったこともなく、ただママチャリが速いだけでした(笑)
Q:そこから競輪の世界に行こうと思ったのは何故ですか?
高校3年生の時、エリートの強い選手と練習することが多くなって。自分もこんな強い人達と一緒に走りたいなという憧れの部分が強かったからかもしれませんね。
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