今季最初の国際大会となったネーションズカップ、そして帰国後の隔離期間を経て選手たちは何を思うのか。ある選手は東京オリンピックのリザーブとして、ある選手はパリオリンピックへ向けての試金石として出場した国際大会。その感想、収穫は?
女子スプリント、女子ケイリンの東京オリンピックリザーブ(補欠)、太田りゆ選手。久しぶりの国際大会で感じたこと、経験したこと、隔離期間中の様子、これからの意気込みなどを伺った。
※大会は5月中旬、インタビューは帰国後の隔離期間である5月末に実施しました。
1週間は廃人、でもZwiftデビュー
Q:香港から帰国し、2週間の隔離期間。何か発見はありましたか?
負けた原因や問題は、終わった時点で自分の中で明確でしたから、あまりモヤついていないです。「日々やることやっています」といった感じです。でも香港から帰ってきての最初の1週間は、オフということもあり、廃人となっていました(笑)
Q:真面目にお願いします。
はい。ここまで避けてきたZwiftを始めました。オンライン上で橋本英也選手にマンツーマンで2時間引いてもらいましたね。楽しかったですけど、ここ最近の中で最もキツい乗り込みだったかもしれません。
Q:そもそも何故Zwiftを避けていたのでしょう?
基本的に外に乗りに行けば良かったからです。雨の日はローラーに乗ってトレーニングを済ませていましたが、隔離中はあまりに人と話さず、家の中で自転車に乗っても面白さが無さ過ぎたんです。なので、ちょっとやってみようかなと思って。
それでストーリーに始めることを載せたら、すぐに橋本英也選手が反応してくれたので「じゃあ、よろしく」と過酷なトレーニングが始まりました(笑)
橋本選手は「片足でやってるよー」とか笑って言っていましたが、私は両足で精いっぱいでした。