2020年夏、ナショナルチームへ

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「自分が一番下」という焦り

Q:ナショナルチームでケイリンのレースをしたのは2020年秋の全日本トラックだけかと思いますが、その1戦を振り返ってみていただけますか?

落ち着きがなく、冷静さに欠けてました。もともと「残り1周で誰も動かなかったら、私が動こう」と思っていたこともあり、残り1周半くらいで自分から仕掛けました。でももっと違うタイミングでも良かったと思います。冷静でいれば・・・と思いますね。たくさんの反省があります。

Q:「冷静さを欠いていた」のは緊張から?

緊張というよりは焦りですね。皆さんのレベルが高い中、自分が一番下だと自覚していました。その焦りのために落ち着きがなく、余裕がありませんでした。

梅川風子がデビュー戦で全日本チャンピオン・女子ケイリン/2020全日本自転車競技選手権大会トラック

ハロンの世界記録を目標に

Q:今回チームKドリームスに加入となりますが、どんな意気込みでしょうか?

チームに入ることで「責任」が生じたと思っています。足を引っ張らないようにしなきゃな、と。でも気持ちは強いので、頑張っていきたいです。

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Q:ネーションズカップなどの国際大会も始まりますが、まずはどんなことが目標ですか?

ひとつひとつで「1番」になれるよう、全力で取り組むことです。1回でも1番になれなきゃ、オリンピックには出れないし、勝てないですから。

数字としての目標は、女子のハロン(200mFTT)の世界記録を出すことです。それくらいのタイムがあれば、ケイリンにしろスプリントにしろ自信がつくはずで、そうすれば全日本のような焦った走りもしなくなると思います。

今のところ、初戦は5月の香港大会になると思います。ネーションズカップ第1戦のイギリス大会は中止となりましたが、1ヶ月準備期間が増えたとプラスに捉えて、初めての国際大会で良い結果が出せるよう頑張りたいです。

「『競輪選手になるのがずっと夢で、憧れで』みたいな、カッコ良い感じじゃなくて申し訳ないです」と笑っていた佐藤選手。とはいえ自転車競技部のない高校から自力で国体に出場し、競輪選手になり、そしてオリンピックを目指す佐藤選手の姿は十分に「カッコ良い」。後に続く若い選手たちの目標になりそうだ。