舞台に上がるまでで精一杯だったロンドンオリンピック

ホントのオリンピックに行きたいな、って。

子供の頃からBMXのチャンピオンになりたいって思っていましたか?

なんか夢が分からないです。「オリンピックに行きたいなあー」くらいは思ってましたけど、エリートに上がるまで勝ったことがなくて。

17歳の時、一度ユースオリンピックに行ったんですよ。そのユースオリンピックを経験し、「ホントのオリンピックに行きたいな」って思い、ロンドンオリンピックへ挑戦したんんですけど、ダメでした。で、そのロンドンがダメだったっていうのがあって「もっとやりたいな」ってなったんです。

レースするだけでしんどかった

ロンドンオリンピック当時の二人体制に限界を感じてはいましたか?

正直、あの時のチーム体制っていうのは合ってなかったと思います。選手がレースできる状況じゃなかった。レースするだけでしんどいって感じでした。

コーチもいない、スタッフ代も選手で割り勘したりしていました。競技以前に、勝負の舞台へ行くまでで精一杯って感じでした。

トラック競技とBMXの二刀流でやりたいって言った時に反対はされませんでしたか?

今の日本の環境では難しい、というか、できないと思うんです。「ほんとにやんの?できんの?」とか「じゃあBMXで負けたらどうすんの?」とか色々。でも自分でやりたかったことですし、できなかったらできなかったでその時だし。できたら「ほらな」って言ってやりたいですね。

なるほど、ではこれからの活躍にも期待しています。インタビューはこの辺りで・・・

え、もうインタビュー終わりですか?もっと僕のこと知りたくないんですか?

え?じゃあお願いします(笑)

というワケで延長戦。もっと話してくれるという事なので、次回は長迫吉拓選手のプライベートな側面、結婚観や明るい家族計画に迫る。

・・・番外編へ続く

Text : Mizuki Ida
Photo : Shutaro Mochizuki