動く総合、激しさ増すステージ争い

マイヨ・ジョーヌ奪還に成功したジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
参考:LeTour

第8ステージでは逃げ集団による争いから、ロードレース界で逃げ屋としても名高いトーマス・デヘント(ロット・ソウダル)が独走でステージ優勝。

そしてメイン集団ではアラフィリップがマイヨ・ジョーヌ奪還に向けて猛威を振るった。フィニッシュまで残り12km地点、最後の3級山岳で同じく個人総合狙いのティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)と共にアタックを仕掛け、マイヨ・ジョーヌの奪還に成功。この動きによりピノも個人総合7位から3位へと一気にジャンプアップした。

フランス革命日に行われた第9ステージでは、メイン集団にとって動きは無し。
ステージ優勝争いではマイヨ・ジョーヌや各賞争いに影響の無い15人の逃げ集団が形成され、アタック合戦の末に南アフリカ王者のダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)がツールでのステージ初優勝を果たした。

そして今大会最初の休息日前日となった第10ステージでは、今シーズンからロードレースへ転向した元シクロクロス世界王者ワウト・バン・アールト(チーム・ユンボビスマ)がエリア・ビビアーニらを振り切ってステージ優勝。チーム・ユンボビスマにとって今大会ステージ4勝目となった。

さらに、マイヨ・ジョーヌ争いでは大きな動きが起こる。集団はゴールスプリントに向け動き始めると、ジョージ・ベネット(チーム・ユンボビスマ)らの補給の合間を利用し、マイヨ・ジョーヌのアラフィリップ擁するドゥクーニンク・クイックステップが集団を分断しにかかる。また、ダン・マーティン(UAE・チームエミレーツ)もクイックステップの攻撃に加わり、ベネット、フルサング、ピノなど個人総合を争う選手たちはタイム差を大きく広げられる結果となった。

第10ステージ終了時 総合リザルトまとめ