7/6(土)、ベルギーはブリュッセルにて開幕した第106回「ツール・ド・フランス(以下:ツールと記載)」。
全21ステージある中で、気が付けば既におよそ半分のレースが行われてしまった。だが今からでもツールを追うには問題ない!
この記事では今までツールを追っていなかった人でも現状が分かるよう、第1ステージから〜第10ステージまでのハイライトをサクッとお届けするぞ!
チーム・ユンボビスマの快進撃
開幕の第1ステージから落車が頻発。ゴールスプリントに向けてレースが動き始めたタイミングで、個人総合狙いのヤコブ・フルサング(アスタナ・プロチーム)が落車に巻き込まれる。更にはフィニッシュまで1.5km地点でもハイスピードの集団内で落車が起きるなどの波乱の展開に。
伏兵マイク・テウニッセン(チーム・ユンボビスマ)が集団スプリントを制し、個人総合首位の証である黄色のジャージ、マイヨ・ジョーヌを獲得。続く第2ステージのチームタイムトライアルでも、チーム・ユンボビスマがチーム・イネオスを下し、2日連続でステージ優勝をもたらした。
※ツールでは1日毎にその日のレースの優勝者を決める※
白熱のステージ優勝争い
第3ステージではベルギーからフランス本土へと選手たちが移動していった。シャンパーニュ地方の丘陵地帯を通過し、フィニッシュまで残り16km地点で集団から飛び出したジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がレースの終盤に独走して優勝。個人総合首位の証でもあるマイヨ・ジョーヌを獲得し、自国フランスファンの声援に応えた。
What a photo of #TDF2019 yellow jersey @alafpolak1 from @GettySport! pic.twitter.com/UHYBwS5TAk
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) July 11, 2019
第4ステージはスプリンター向きの平坦ステージ。フィニッシュから15km地点の山岳を超えると集団スプリントに向けて本格的にレースが動いた。大混戦のスプリントとなったステージを制したのはエリア・ビビアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)。ツールで初めてのステージ優勝を飾り、クイックステップにとって2日連続のステージ優勝となった。
A dream came true! 🙌💥
Thanks to all the @deceuninck_qst and my teammates for such a perfect lead out train. Finalizing their work with a victory was great! #TDF19 📸 @therussellellis pic.twitter.com/vX0vVEjW9b— Elia Viviani (@eliaviviani) July 9, 2019
続く第5ステージは2・3級山岳が連なるミニ山岳ステージ。レース序盤にワールドツアーチームに所属する4人による、強力な山岳賞争いの逃げ集団が形成されレースは進んでいく。一方、4人の戦いの後ろで一定の人数を残したまま進む大集団。選手たちはフィニッシュに向けた平坦路を進んでいく。
※山岳賞…レースでは難易度順に山岳のカテゴリーが分かれており、その山岳の通過地点には「山岳ポイント」が設定されている。この山岳ポイントは、通過した順に上位数人だけがポイントを得ることが出来、通算ポイントトップの選手が山岳賞の証「マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ」を着ることになる。
最後には前のステージ同様、フィニッシュ手前の登りを耐えたスプリンター達による混戦となりペテル・サガンがステージを制した。
Stage victory #12 at @letour! @BORAhansgrohe rocks, without the incredible work of the guys it wouldn't have been possible (Thanks to @francetvsport for the video) pic.twitter.com/gtb6D5B06d
— Peter Sagan (@petosagan) July 10, 2019