ドイツチームの東京五輪へ向けた戦略

Q:オリンピックに向け、ドイツチームの方針は?

チームスプリントでオリンピックの枠を取ろうと思っているけど、今のドイツの課題は第1走。だからチームがどこまで良くなれるのか判断する必要があると思う。

第1走がどうなるかによって、オリンピックの出場枠の獲得をチームスプリントで狙うのか、個人種目で狙うのか、その辺りが変わってくるからね。

今は若い2人が第1走だから、まだまだ伸び盛りさ。

第1走のターゲットタイムは17秒2位だけど、次のシーズン開始までにそこまでタイムを上げられなければ・・・・・・チームスプリントでのオリンピックは諦めるかもしれない。何れにせよドイツチームがどの種目に焦点を当てるのか、そこは面白いと思うよ。

次の世界選手権はベルリンだし、その時はどうなっているかね(笑)

Q:2019年の世界選手権、手応えは?

チームスプリントで4位だったけど、そもそも4位になれるなんて思ってなかったので予想外の結果で嬉しかったよ。3位決定戦でロシアに負けたのは残念だったけど、結果としては良かったかな。オリンピックポイントもたくさん稼ぐことができたしね。

ケイリンは決勝まで進んだ選手たち全員に優勝の可能性があるから、並びが決まった後は走るのみだよね。展開次第の部分もあるけど、3位だったことは素直に嬉しかった。

「もうちょっと良い結果だったら」と走り終えた直後は思っていたけど、そもそもの2019年の世界選手権の目標はメダルを獲ることだったから嬉しかったよ。「もっと上のメダルが良かった」と、まだ自分の中にあるハングリーさを再認識することが出来たことが収穫さ。

スプリントは残念な結果だったね。もっと上手く走れたと思うけど、まだトップレベルまでは遠い感じかな。

Q:今後の予定は?

今後、警察の仕事が終わったら5月中旬に日本に戻ってきて、その後2レースを走る予定。6月にまたクラス1のレースへ出場するためにヨーロッパへ戻り、7月は日本にずっといる。8月の頭にはドイツの国内選手権があるからまた戻ってドイツ。そしたらまた日本に戻ってきて、9月中旬には10月のヨーロッパ選手権のために帰国するかな。

だから日本の競輪へ参加できるのは、おそらく9月中旬までだと思う。かなり忙しいけど、とっても好きな国だからスケジュールが詰まっていても日本に来たかったんだ。

JKAから招待状を受け取った時はとってもハッピーだったよ。

Q:最後に、家族構成は?

父・母・弟・妹がいるよ。プロの自転車選手は僕だけ。弟は趣味程度にMTBやロードバイクに乗っているけど。健康のためさ。でも100km位なら簡単に乗っちゃうよ(笑)僕は・・・・いつかテオ・ボスと100kmかな、ねえテオ?(笑)

ボス:いいよ~。100km位なら楽勝だね。
ボティシャー:でもスピードによるかな。ずっと後輪に付けてていい?
ボス:いいよ~。
ボティシャー:平坦な場所だけでお願いします!

と最後には何故かテオ・ボスとの会話になったボティシャーのインタビュー。
元スプリント世界チャンピオンの実力が見れるのは9月までだ。
日本での活躍、そして世界での活躍に期待しよう。

シュテファン・ボティシャーの出走予定(keirin.jp)