【1/3】「二度と歩く事は出来ない、それが事実」クリスティーナ・フォーゲル、世界最強の女性スプリンターが選択する未来

長い入院生活

事故後、フォーゲルは事故のあった地元病院へ緊急搬送されたが、そこでは対応できないと判断され、ヘリコプターでベルリンの病院に搬送された。それからずっと、2018年の12月下旬まで半年程の病院生活を送っていた。

「ずーっと病院にいました。落車が起きてからすぐにこの病院に運ばれ、5ヶ月間に3回の手術が行われましたが、まだここにいます。長いですよね。12月21日にようやく退院して家に戻ることができます。病院から離れられるのは嬉しいですよ。クリスマスから年始にかけては家族と一緒に過ごします。でも退院後の生活するのは大変だと思います。病院では私のような人に優しい環境ですが、外は全てが高く、自分の家でさえ車椅子だと不便ですから。1月中旬頃から再び病院に戻り、9月頃までリハビリです。自宅は平屋を新しく建てる予定です。今は3階建ての家に住んでいるのですが、毎回彼氏に上まで連れていってもらわなければなりません。もしかしたら彼にとっては良い筋トレになるかもしれませんが(笑)だから、これからは自分の体重をこれまで以上に気にしなければいけませんね(笑)まあ冗談はこれ位にして、それが今からの予定ですね。」

Kristina Vogel

彼女の輝かしい選手人生を辿ると、その道には他の選手同様に落車も多々あるレース人生であった。さらに2009年、公道で起きた事故でも重傷を負い、復帰が危ぶまれたが、時間を要したものの、その時は復帰を果たした。そしてオリンピックでの金メダル獲得など、数々の輝かしい実績を積み上げた。

だが、今回は状況が異なる。もうフォーゲルは“走れない”のだ。

・・・Vo.2「最強が故の苦しみと孤独」へ続く(1月4日公開)

TAGS