「Make it happen」……~it~を成し遂げる
オリンピック代表応援特設サイトが現在公開中だが、サイト内ではオリンピックへ向けて、それぞれの「it=成し遂げたいこと」について話を伺う。
チームパシュート、マディソンの2種目で出場を予定している内野艶和。トレードマークともいえる笑顔に至るまでの道のり、そしてそこに込められた意味とは。
内野艶和の「it」~Smile(スマイル)~
「私の言葉は『Smile(スマイル☺)』です。楽しければ、笑顔でいられれば、キツいことも辛いことも乗り越えられると思っています。練習でも、自転車に乗ることがつまらなかったら続けられない。笑っておけば幸せだなって。
こう思えるようになったのは、なかなか結果が出ず、競技を辞めようと思った、どん底に落ちた経験があったからかもしれません。あれより辛い経験はないと、考え方が柔らかくなりました。
今年はネーションズカップを3戦走らせてもらって、すごくいい経験になったと思います」
「もちろんすべてが良かったわけではないですが、たとえ悪い結果だったとしても考えこまなくなりましたね。“これができない、あれができない”ではなく、“人間だからそういう時もあるよね”と切り替えられるようになりました」
自分がやったことで、みんなを笑顔に
——「Smile」を意識することで積極的になれる。
「楽しいからこそ練習も攻められる。練習している時はキツいなとは感じることもあるんですけど、本当に自転車に乗りたくないっていう時はありません。もちろんレースで勝つためにやっているのですけれど、今日は誰々よりも速く走れたとか、できなかったことができるようになったとか、そういうことで笑顔になれます。そうすることで自然と調子も良くなってきて、結果につながっていると思います」
——今シーズンのレース、内野艶和の活躍がチームを笑顔にした瞬間が多くあった。
「自分がやったことで、みんなを笑顔にできたら最高ですよね。そのためにも、まずは自分が『Smile』することが重要だと思います。今シーズンは香港でマディソンを優勝した時が最も『Smile』な瞬間でした。レース内容も良かったと思います。ギリギリの戦いを制しました!って言えるかな(笑)気持ちが上向きになるに連れて勝てるようになってきました」
——楽しいから上手くいく。楽しいから続く。自然とこぼれる”Smile”には意味がある。
「もちろん自分を含めてですが、自分がやったことで皆が笑って、皆が『イエーイ!』って喜べたら良いなって。それで皆を笑顔に出来たら最高だなって思います。まだまだだとは思いますが、そのためにも楽しさの模索を続けていきたいと思います」
世界最高峰の舞台、オリンピックで自分も楽しみ、そして皆を楽しませる。内野艶和のレースを観て皆で楽しもうではないか。