2023年にエリートカテゴリーへデビューし、4月からは大学生として新生活を始めた垣田真穂(チーム楽天Kドリ―ムス/早稲田大学)。2023年2月に早速出場したネーションズカップ第1戦では、チームパシュートでの2回連続となる日本記録更新に貢献した。

女子中長距離チームの新たな風となっている彼女に、ここまでの手応えやアジア選手権へ想いを伺う。

2023年シーズンの成績

開催月 大会名(開催地) 成績
2月 ネーションズカップ第1戦
(インドネシア・ジャカルタ)
エリミネーション:8位
オムニアム:13位
マディソン:10位
チームパシュート:6位(日本記録を2回更新 最終:4分18秒510
3月 ネーションズカップ第2戦
(エジプト・カイロ)
エリミネーション:7位
オムニアム:12位
マディソン:予選敗退
4月 ネーションズカップ第3戦
(カナダ・ミルトン)
チームパシュート:10位(4分24秒508)
マディソン:8位
オムニアム:22位
5月 全日本選手権トラック
(伊豆ベロドローム)
チームパシュート:優勝&大会新記録(4分28秒547
オムニアム:4位
マディソン:2位
スクラッチ:2位
個人パシュート:2位
ポイントレース:2位

華のキャンパスライフ?

Q:大学生になりましたね。最近の生活はどうですか?

学部的にはスポーツ科学の分野にいます。スポーツ推薦の人はみんなここに入るのですが、2年生からはコーチングとか文化とかビジネスとかに専攻が分かれていきます。

充実してるのは良いのですが、課題に追われています。いつも練習後に頑張って課題をやっています。

Q:例えば午前中、朝8時から12時までロード練習だとします。その後はどのように過ごすのでしょう?

帰ってご飯を食べて、疲れてしまうのでボーっとしたり、寝たりする時間があって……そのまま結局夜になって、ご飯を食べてPC開いて「やばい課題ある!」って慌てる感じです(笑)いつも「今日が期限」ってタイミングで気付くんです。

Q:(笑)

いつもギリギリです。そうやって課題が終わるまで頑張って、夜遅くなっちゃいます。キツさはありますね。こっち(伊豆)に来たときはまだ高校生だったから、卒業も決まっていたし、勉強の部分では大丈夫でした。でも大学生は課題の期限を守らないとヤバいから……ヤバいです!!!

練習で疲れているから、他のことがなかなか手につかないんです。お風呂入ったら寝ちゃう……遊ぶ時間とかはないですね。

垣田真穂

でも、撮影時は楽しく遊びました

Q:もし来年オリンピックに出ることになったら、大学ライフがよりハードになりそうですね。

はい(笑)やばいです、もう。

アスリート大学生の生活

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Q:食事はどのようにしているんですか?

(池田)瑞紀と2人で作っています。高校の寮では日曜が自炊だったので、簡単なものや最低限のことは元からできました。でもここに来てからは毎日作るから、魚を買ってぶり大根とか、ちゃんとした料理も作れるようになりました。

Q:以前放送されていたテレビ東京さんの番組で、結構な量を食べてるのを見たのですが……

「食べてもちゃんと消費するから大丈夫」って言われてたんですよね、だけど……だいじょばないです(笑)!

当時は昼と夜、それぞれ一合食べていたのですが、栄養士さんに相談して、今は合わせて一合くらいにしています。あの映像の頃はヤバかったですね。

Q:そういう部分も踏まえて、アスリートですね。親御さんは心配していますか?

心配しているみたいです。でも高校から寮だったので、ホームシックは別にないです。

細くて弱いより、太くて強い方がよくないですか?

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